北朝鮮に原発が狙われたら…福井県民の不安

「たった4分で避難は無理」の悲鳴

安倍晋三首相は今回の衆院選を「北朝鮮の脅威にいかに対応するかを決める選挙」と位置付ける。「対話か圧力か」といった外交の在り方が議論の中心になっているが、県民、とりわけ嶺南在住者にとっての直接的な不安は「北朝鮮の脅威が原発に向かいはしないか」ということだ。小浜市の男性(62)は「ミサイルで原発が狙われたら、われわれはどこへどう逃げたらいいのか」と話す。

7月6日に高浜町を訪れた原子力規制委員会の田中俊一前委員長は、町民との意見交換会の席で「ミサイル攻撃を想定した対策は立てていない。原子力規制の範囲を超えている」と発言。「大型航空機落下対策があり、相応の対応はできる」と述べたものの、武力に対して無防備な印象を与えた。

防衛相に要請

北朝鮮情勢が緊迫する中、西川一誠知事は9月21日、小野寺五典防衛相に原発の防御や自衛隊の基地整備・部隊配備を緊急要請。「地域の安全をいかに守るか、防衛上、万全の措置を講じてほしい」と訴えた。

これに対し、小野寺防衛相は「イージス艦での対応や緊急時にはPAC3(地対空誘導弾パトリオット)部隊を速やかに展開する」と答えた。

ただ、何を基準にどう展開し、県民の命を守るのか、明確なところは見えていない。おおい町の50代男性は「北朝鮮が日本を攻撃する場合、ターゲットは米軍基地か原発になるのではないか。安全保障が争点であれば、各政党には、特別危険な地域といえる沖縄や福井に関する安全対策や、緊急時の避難シミュレーションなどを示してほしい」と訴える。

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