おカネに執着する人には絶対に見えない世界

自分を信じることのほうがずっと大事だ

モノに執着せず、おカネに縛られない暮らしを謳歌する彼女たちに見える世界とは?(写真:KY / PIXTA)
ニューヨーク在住ライター佐久間裕美子さん(『ピンヒールははかない』)と、東京在住アフロライター稲垣えみ子さん(『寂しい生活』)による初めての対談は13時間の時差を越えスカイプで行われ、話は多岐に及びました。リーマンショックから約10年、東日本大震災から約6年、私たちを取り巻く環境が確実に変化を遂げるなか、新しいライフスタイルと新しい価値を模索する二人。ものに執着しない、お金に縛られない暮らしを謳歌する彼女たちに見える世界とは? 全2回対談の後半編です。

前編はこちら

外の世界が拓けていく

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

佐久間:稲垣さんは元朝日新聞記者で、大阪本社や「週刊朝日」編集部、論説委員、編集委員などを経て五十歳で独立された。『魂の退社』や近著『寂しい生活』をとても面白く拝読しました。冷蔵庫も洗濯機もお風呂もない生活をされているんですよね。

稲垣:『寂しい生活』は現在の超節電生活に至る過程を具体的に描いているので、いわゆるミニマリストとかストイックといった文脈で読み解かれることも多いのですが、一番伝えたかったのは、自分が何も持ってないと逆に外の世界が拓けていくっていう、その感じなんです。

佐久間:おっしゃること、わかる感じがします。

稲垣 自分でも全く予期していなかったことだったので、あまりにも面白すぎて誰かに聞いて欲しくてしょうがなかった。例えば近所を歩いてて立派なお屋敷でお花が咲いてると、「私のためにお花をありがとう」みたいな気持ちになる(笑)。まあ完全に妄想なんですけど。でも自分で何を思うかは自由だから。自分に何もないからこそ、その先の豊かな世界とつながれるようになるんですよね。

佐久間:私もレベルは少々違うものの、7年前くらいから化粧をやめその後しばらくしてスキンケアをやめ、そして最近肉をやめました。

稲垣:結構いろいろやめてますねー(笑)。

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