国際関係学部の新たなチャレンジ

ジョイント・ディグリー・プログラム2018年4月、始動。

グローバル国際関係学の学位を授与

その国際関係学部が来年、創設30周年を迎えるのを機にまた新たな改革を実施することになった。それがアメリカン大学との共同の教育プログラムで行うアメリカン大学・立命館大学国際連携学科(ジョイント・ディグリー・プログラム=JDP)の開設だ。

「国際関係学はもともと欧米で生まれて発展してきた学問です。したがって欧米の視点で世界を見るのが基本です。しかし今、世界の重心は明らかにアジアに移りつつあります。少なくとも欧米を中心に世界を考える時代ではありません。そこでアメリカン大学と共同のカリキュラムをつくり、学生が欧米だけでなくアジアからの視点でも国際関係学を学べるようにする。それがJDP開設の一つの目的です」(君島学部長)

ワシントンDCにあるアメリカン大学は米国の名門私立大学で、ケネディやオバマなど歴代の数多くの大統領が講演をしてきたことでも知られている。国際関係学の大学としては全米最大規模で、立命館大学とは25年に及ぶ協力関係があり、信頼関係ができあがっている。だからこそ、共同のカリキュラムをつくることができたのである。JDPの定員は、立命館サイドが20名、アメリカンサイドが5名の計25名。立命館の学生は入学後1年半、立命館で学び、その後、2年間アメリカン大学に留学し、4回生の半ばに立命館に戻って卒論を書くというのが基本だ。授業はすべて英語で行い、必要単位を取得すればグローバル国際関係学の学位が授与される。

日米両大学のいいとこどり

立命館大学とアメリカン大学、
それぞれのいいところを
統合するのがJDPです。

中戸祐夫
国際関係学部教授

「アメリカン大学には、専門スタッフが履修指導などを行うアカデミックアドバイジングという仕組みがあります。これはとてもいい制度なので立命館大学でも取り入れます。一方、アメリカの大学にはゼミ制度がありません。しかし、ゼミという小さなコミュニティで教員から個別指導も受けながら卒論を書くゼミの仕組みは深い学びができるので、JDPにはゼミの仕組みを取り入れます。つまりJDPは、立命館とアメリカンそれぞれのいいとこどりをするプログラムなのです」

というのは、立命館大学大学院国際関係学部の中戸祐夫教授である。中戸教授は高校卒業後、米国の大学に留学し、帰国してから1度就職した後、立命館大学の大学院に入ったという経歴の持ち主。自身も大学院時代にDDに参加してアメリカン大学で学んだこともある経験も踏まえてこう言う。

「最近は高校を卒業していきなり米国の大学に留学する学生もいます。しかしその場合、米国流のスタイルに順応できず、結局卒業できずに終わってしまうケースもあります。その点、JDPなら最初は1年半、立命館で英語の授業を受けるので、留学に向けた準備もできますし、アメリカンに留学した後もきめの細かいケアを受けることができます」

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