「疲れが慢性的な人」が知らない運動の新常識 「背骨・肩甲骨・股関節」を動かすのが先決だ

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背骨や肩甲骨をしっかりと動かさないと疲れが取れません(写真:プラナ / PIXTA)

「朝、起きた瞬間からすでに疲れている」「いつも体がダル重い」「何をしても肩凝りや腰痛がよくならない」と、つねに体の不調を抱えている人は少なくありません。マッサージに行ったり休日に睡眠時間を確保したりして、体を休められたときでさえなかなか消えない疲れや不調は、いったいどうしたら解消できるのでしょうか。

デスクワーカーは凝りや痛みを抱えやすい

毎日長時間、パソコンやスマホを使うという人が増えているようです。この生活がしつこい凝りや抜けない疲れの原因かもしれません。なぜなら画面をのぞくときに、姿勢が崩れがちだからです。姿勢が崩れたまま長時間過ごしていると、筋肉や関節が硬くこわばります。すると体の動きが悪くなっていき、痛みや疲れの発生源となるのです。

筋肉には動かさずにいるほど硬くこわばって凝り固まる性質があり、凝り固まった筋肉は痛みを誘発します。同じ姿勢をとりつづけると「背骨・肩甲骨・股関節」の動きが悪くなるのですが、じつはこれも大きな問題。肩凝り、腰痛、むくみといった諸症状は、この3点の可動性の低下が原因の一つだからです。

「背骨・肩甲骨・股関節」の3カ所は、いわゆる体幹とよばれる体の胴体部分にあります。“体の中心部分”と考えていただいてもよいでしょう。体を動かす際にメインとなるのは腕や脚の動きですが、どちらも体幹という土台に付いています。その土台部分で、腕や脚の動きの起点となるのが、肩甲骨と股関節です。

「肩が痛くて腕が上がらない」「走ると脚が絡まりそうになる」という悲しい経験をしたことのある人もいると思います。腕や脚は体幹を起点としているため、原因は体幹の動きの悪さというケースも大いにありうるのです。

次ページ「動的ストレッチ」で体幹までしっかりほぐす
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