「寝る前の化粧落とし」を頑張るのは間違いだ その習慣が肌をどんどん壊している

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よかれと思って日常的に行っているケアが、肌にとって危険な行為だったら…?(写真:Mills / PIXTA)

どんなに疲れていても、たとえ酔っぱらっていても、一生懸命ごしごしクレンジングをして、化粧を落としてから寝る女性がほとんどだと思います。化粧をしたまま眠るなんて、肌に悪いに決まっていると思い込んでいるんですね。

でも実は、そんな苦労が自分の肌を壊しているとしたら、どうしますか?

クレンジングや洗顔フォームで洗う行為は…

たとえば、油性ペンやボールペンで手にメモをしたとします。ハンドソープでゴシゴシこすって無理に汚れを落とすと、肌は赤くなり、ヒリヒリします。でも、消さずにほうっておいても、数日たてば汚れは自然と消えていますよね。

それと同じことです。今どきのメイク用品は信頼できるものも多く、ポピュラーな商品であれば、油性ペンやボールペンよりはるかに肌へのダメージがないように作られています。実はせっせと毎晩クレンジングをして落とす必要などないのです。むしろクレンジングは肌の表面を無理やり削り取るような行為ですから、非常に危険なのです。

もっと言えば、洗顔料を使う必要もありません。皮脂によって酸化した化粧は、お湯ですすげば落ちます。落ちないものは酸化していないということなので、肌に残っていても問題はありません。

クレンジングや洗顔フォームで洗う行為は、メイクとともに、肌オリジナルのうるおい成分である天然保湿因子や皮脂、セラミドなども洗い流してしまいます。それだけでなく、肌の表面の角質を壊してしまい、肌の乾燥を助長しているのです。肌を守る成分は、思っているよりも簡単に流れ去ってしまいます。これは雑巾がけなどの水仕事をすると、てきめんに肌がガサガサしてしまうことからもわかるでしょう。

今の日本人の生活スタイルなら、日常の汚れは、軽く撫でるようにお湯で洗顔すれば十分落とせます。皮脂とともに、メイクなどもある程度落ちます。温度は40度ぐらいがちょうど良いでしょう。お湯洗い程度であれば、すぐに皮脂が補充されるので乾燥の心配もありません。

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