北朝鮮問題で今後起こりうる3つのシナリオ

武力衝突か直接交渉か、クーデターは薄い

北朝鮮と日本、同盟国アメリカほか、世界は今後どうなるのでしょうか(写真 : yuri / PIXTA)
8月29日に日本上空を通過した弾道ミサイル発射実験、そして9月3日に行われた6度目の核実験を受け、北朝鮮をめぐる世界の状勢はかなりきな臭いものになってきています。
今年4月にも米朝開戦の噂がまことしやかに流れましたが、北朝鮮と日本、同盟国アメリカほか、世界は今後どうなっていくのでしょうか。
覇権国アメリカの変容から世界の行方を分析した『アメリカ帝国衰亡論・序説』(中西輝政・著)の中から、未来を冷静に読み解く鍵をお届けします。

北朝鮮問題・3つの可能性

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

アメリカによる北朝鮮への先制攻撃が、まことしやかに噂されるようになった2017年3月下旬、私は東京で開かれた保守派の先生方の会合にゲストとして招かれました。そのとき、ある出席者から、「中西先生は、アメリカの対北攻撃はいつ始まるとお考えですか?」とたずねられました。

それは、「Whether(攻撃があるかどうか)」ではなく、端的に「When(いつ攻撃があるのか)」といわば既定の話のような質問でした。

そこで私は答えました。

「アメリカによる北朝鮮への先制攻撃は、あり得ない話ですよ。アメリカは、これまで核を持っている国に対して攻撃をしたことはありませんから」

そう申し上げると、居並ぶ保守派の先生方は、一瞬にして白けてしまいました。中には、私が京都へ帰る新幹線の時間が気になって真面目に答えていない、と思われた方もいたかもしれません。

次ページ3つの可能とは
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 就職四季報プラスワン
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
三菱重工と日立 「統合」破談から<br>10年 製造立国の岐路

10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

東洋経済education×ICT