「結婚すれば幸せになれる」は幻想でしかない

得られるものは多いが失うものも少なくない

人生を上手にあきらめる(写真:ふじよ / PIXTA)
「ふつうの幸せ」が難しい時代です。憧れの仕事、理想の結婚、豊かな老後……を手に入れることができるのはごく少数。しかし、そこで「人並みになれない自分」に焦り苦しむことなく、満たされて生きるにはどうすればいいのか――?
『人生を半分あきらめて生きる』には、人生を上手にあきらめる知恵、そこから生きるエネルギーを取り戻す工夫が詰まっています。
臨床経験豊富な心理カウンセラーの言葉を読み、少しでも気持ちを楽にしてください。

「結婚しない」選択で、人生最大のリスクを回避できる

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

ポジティブ心理学の専門家であるプリンストン大学のダニエル・カーネマン教授は、2006年に『サイエンス』誌という、信頼性の高い著名な学術誌に「より裕福になると幸福になるのだろうか――注目による錯覚――」というタイトルの論文を発表しました。

この論文では、「家計収入が高い人は、幸福だ」と思われやすいけれども、それは「錯覚」だということが証明されています。

実際の調査は、働いているビジネス・ウーマンを対象に、「前日の気分」を聞くという方法で行なわれました。

それによると、「収入がかなり高い人」のうち、「悪い気分」であった人、つまり、アンハッピー(不幸な気分)だった人の割合は20%だったのに対して、「収入がかなり少ない人」のアンハッピー率は32%だったといいます。「収入がかなり少ない人」は、半数以上の人が不幸であろうと予測されていたのにもかかわらず、実際には32%で、つまり低収入の人のうち7割くらいは、それなりにハッピーに生活していたのです。

次ページ「結婚」の調査では?
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