「一生、賃貸派」の貯蓄は結局いくら必要か

老後に5000万円が必要?

生命保険

一方、生命保険については賃貸暮らしの分が悪くなる。

「住宅ローンを組むと『団体信用生命保険(団信)』に加入するのが一般的なので、万一ローンを組んだ人がなくなった場合は住居費を除いた生活費をカバーできれば大丈夫です(ただし管理費や税金などはかかります)。

でも、賃貸住宅の場合は世帯主が亡くなっても遺族が家賃を支払い続けなければなりません。家賃の安い住まいに引越したとしても、遺族の経済力でまかなえない分は保障の上乗せが必要になります。保障額が徐々に減っていく逓減(ていげん)タイプの『収入保障保険』などが、保険料が比較的安いのでオススメでしょう」(鈴木さん)

その他

このほか、持ち家の場合は住宅ローン控除などの優遇策が受けられるが、賃貸の場合はそうした制度がないので不利な面がある。また高齢になってコンパクトな賃貸住宅に住み替えようと思っても、借りられる物件が見つかるかどうか心配な人もいるだろう。ただ、そうした賃貸の不安も対応できる場合もあると、鈴木さんは教えてくれた。

「企業によっては社宅や家賃補助などが利用できるケースもあるので、勤務先を選ぶときなどに確認するといいでしょう。また最近はサービス付き高齢者向け住宅などが充実しつつあり、高齢になってからの一般的な賃貸住宅以外の選択肢も増えてきています」(鈴木さん)

人口が減少しつつあるなか

賃貸住宅は「いくら家賃を払っても自分の資産にはならない」と考える人は少なくないが、人口が減少しつつあるなか、買った家が数十年後も資産価値を維持している保証はない。老後に備えてしっかり資金を蓄えながら、ライフステージごとに好みの賃貸住宅に住み替えるという選択肢も、検討に値するといえそうだ。

●取材協力 株式会社ライフヴェーラ

 

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カーリング人気萌芽の時代から、平昌五輪での銅メダル獲得まで戦い抜いてきた著者。リーダーとして代表チームを率いつつ、人生の一部としてカーリングを楽しめるにまで至った軌跡や、ママさんカーラーとして子育てで得た学びなどを語る。