間違った歩き方と靴の選び方が不健康を招く
悪い癖がつくと体にダメージを与えかねない

中高年以降にありがち、間違った歩き方
正しい歩き方との比較をしなくても、薄々は、間違った歩き方をしているとわかっている人も多いはずです。
歩行は参加する筋肉の数が多く、歩くときに参加する筋肉はその人の歩き方のくせ、歩行速度、履物などによって違うわけで、どこかで一歩間違うと間違った歩き方になってしまうでしょう。
中高年以降の間違った歩き方で目にするものは「膝を曲げたままの歩き方」「上体を左右に大きく振る歩き方」「必要以上に足を持ち上げる歩き方」です。
あなたのいつもの歩き方がこのうちのどれかに該当する場合は、それぞれの歩き方になる原因を理解しましょう。歩き方から、どの筋肉が弱っているかがわかります。
「膝を曲げたままの歩き方」になるのは、まず、立ったときの姿勢が前傾姿勢であることが考えられます。また、歩くときの歩幅が広すぎても膝が曲がります。歩幅を無理に広くすると脚を意識して前に出すことになり、正しく歩くことの要素である蹴った反動で脚を前に出すというポイントや、かかとから着地することができなくなり、おのずと膝が曲がることになるのです。
また、歩くときに腕を強く振りすぎると、走ることに近い運動体勢になり、膝が曲がった歩き方になってしまいます。
「上体を左右に大きく振る歩き方」をしている人は、老化や運動不足による大臀筋の低下が第一に考えられます。大臀筋が低下すると、重心移動がスムーズにできなくなります。大臀筋の代わりにお尻の奥にある骨盤をねじる筋肉の梨状筋が働き、上半身と下半身は連動して動き肩を振ったように歩くことになるのです。