「無印良品の小屋」がすごいことになっていた

8月から南房総で21棟販売、その意外な内容

【画像7】良品計画の高橋哲さん。現在、シラハマ校舎の現場担当者を務めているが、自身も南房総市に隣接する鴨川市に移住しており、“一人事務所”で働いている。「緑に囲まれて鳥のさえずりが聞こえて…仕事がはかどって仕方ありません」と話す(撮影/末吉陽子)

シラハマ校舎では校庭部分を賃貸し、校舎部分の共有施設を使用できます。 ちなみに、気になる費用についても教えていただきました。まず小屋そのものについては、材料費や施工費を含めて税込み300万円。躯体に対して5年間、その他の部分に対して1年間の保証付き。次に、施設整備費(共用施設の整備費用等)として小屋購入時に50万円、管理費(土地の賃借料、電気代、共用施設の使用料等)として別途月額1万5000円 が発生します。1棟の小屋に対して借地分譲地の広さは約70平米で、野菜や果樹を育てるには十分な広さです。この明朗な価格設計について、高橋さんは次のように話します。

「マーケティング調査で、価格に施工費が含まれないことを不安に感じる声が多いことが分かりました。材料・施工すべて込みの価格にすることで、購入の心理的ハードルを下げたいと考えています。また、浄化槽などの生活上必要な設備を個人で一から設置すると、費用がかなり高くなってしまいます。それも、小屋の普及が進まない理由なのではないかと。その点においては、トイレやシャワーの設備もある『シラハマ校舎』の存在が大きかったと思います」(良品計画・高橋哲さん)

「シラハマ校舎」を地域のハブに

実は、今回の小屋の分譲にあたっては、旧長尾幼稚園・長尾小学校の跡地を利用した「シラハマ校舎」が活用されています。「シラハマ校舎」は、廃校となった木造校舎を改装したスペースで、「無印良品の小屋」もかつて校庭だった場所に小屋専用の借地を設けています。週末はもちろん、一週間程度の長期滞在でも不便のないよう、トイレやシャワールーム、ランドリーやキッチンなど、生活のインフラを「シラハマ校舎」に集約させることで、小屋の設備費を抑えることができたそうです。

また、「シラハマ校舎」は、地域のハブとしても愛されはじめています。誰でも利用できる、地元の食材を活かしたレストランやコミュニティスペースがあり、地元の同窓生が「シラハマ校舎」のレストランに集まるようになるなど、地域交流の活性化にもつながっている模様。高橋さんによると、「地域住民の方と自然とつながる二地域居住の形を目指したかったため、シラハマ校舎の役割は大きいです」とのこと。

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