巨人13連敗はGMの責任だけですまされない

広岡達朗「コーチたちの真剣さが見えない」

13連敗を記録した巨人(写真:dekoの風 / PIXTA)

球団ワーストの13連敗を記録した巨人が、監督・選手を統括する現場の責任者・GM(ゼネラルマネジャー)を更迭した。フロントの責任者である球団社長も交代したが、交流戦さなかのフロント幹部の引責辞任はファンに衝撃を与えている。

そもそもGMとはどういうものなのか。米大リーグでは、オーナーからチーム編成の全権を与えられ、監督・コーチの人選や多額な補強費の使い方も一任されている。

それだけに、補強費に見合う結果が出せなければ、責任を問われて解雇される。最近は野球経験のない若いGMが高額の年俸で抜擢されることが多いが、彼らは学生時代から野球とスポーツマネジメントを勉強し、任務に対する責任感と覚悟は強い。

今年も大リーグの某球団GMが私を訪ねてきた。私が日本の野球事情や選手の指導法などを話すと、「大変役に立った。これからは日本の野球のいいところも取り入れたい」と言って帰っていった。

責任感と覚悟がない日本のGM

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

日本の球団にも、GMや、編成部門の責任者を兼務する球団代表がいるが、親会社幹部の一時的な天下りが多く、定期異動で本社に戻るのでGMとしての責任感と覚悟がない。

巨人の堤辰佳(つつみ・たつよし)前GMも読売新聞運動部長からの出向で、2015年5月、GMに就任した。慶大時代は野球部主将で、巨人では広報部長や統括部長兼GM補佐などを経験しているが、プロ野球の経験はない。

高橋由伸監督1年目の昨年は2位に終わったため、オフには巨額の補強費を与えられ、日本ハムから陽岱鋼(よう・だいかん)外野手、DeNAから山口俊投手、ソフトバンクから森福允彦(まさひこ)投手の3人をFAで同時獲得した。陽の5年契約で総額15億円超(推定)をはじめ、3年総額7億円(推定)の山口など、トレード等も含めた補強費の総額は30億円以上だという。

ところがこの大補強は裏目に出た。新外国人のマギーやカミネロは活躍しているが、陽は下半身の張りで、山口は右肩の違和感で6月初めまで二軍生活が続き、下位低迷の一因になっている。

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