「幕末の開国」を面白く簡単に解説してみた
ペリーとハリス、2人のキーマンがいた

松陰が密航をしようと身を隠し、小舟を漕ぎ出した弁天島(写真:渡辺 祥仁 / PIXTA)
お笑いコンビ「ブロードキャスト!!」の房野史典さんの処女作『笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳 戦国時代』。「面白い文章」の中に、複雑な人間関係や、ころころ変わる勢力図が詰めこまれています。
その房野さんが、次に面白く伝えるのが「幕末」。幕末は、映画や小説、漫画にもなることも多く、とても人気の時代ではあるのですが、実にややこしい時代でもあります。そのややこしい時代の構造が、するする~~!!と頭に入ってしまうのがこの連載。幻冬舎plusとのコラボ、第2回をお届けします。
第1回:「幕末」今だから知っておきたい基本中の基本
さて、外国から次々使者がやってきて、日本はやりすぎ?ってくらい次々と条約を結んでいきます。
日本にとって、海外への扉が開くのは、恐れとともにドキドキする希望も大きかったことでしょう。
慣れない大きな変化に、当時の日本は、そして“あの人気者”は、どんな対応をしたのでしょうか?
冬から春にかけてのひと夏の経験
幕末エピソード2です。
それでは前回の軽いおさらいを。
ペリーちゃん、黒船で日本にやって来る。
↓
幕府大あわて。
↓
とりあえず、アメリカからのお手紙受け取る。
↓
ペリーちゃん「来年またくるよ」宣言。
↓
みんなから意見聞いて、幕府の力、パワーダウン。
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幕府大あわて。
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とりあえず、アメリカからのお手紙受け取る。
↓
ペリーちゃん「来年またくるよ」宣言。
↓
みんなから意見聞いて、幕府の力、パワーダウン。
「手紙の答えをもらいに、来年の春……また………来るからね……」と、脅し気味に去って行ったペリーさん。
実はペリーさんが帰ったあとすぐに、またまた外国船が……。今度はロシアのプチャーチンって人が日本にやってきたんです。
ご用件はアメリカとほぼ同じ。
プチャーチン:「ねぇ、仲良くしようよ? 開国しようよ〜」
幕府は、「ロシアまで来ちゃった……! どうするよ…………どうすんのよ!?」と、焦ったでしょうが、他にも焦った人物が。それは、
ペリー:「ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい! ロシアが日本に行ったよー!! ヤバいよーーー!!!」
香港にいたペリーさんでした。
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