北海道ニセコで地価がどんどん上昇するワケ

夏と冬で「2つの顔」を持つ?

冠雪した山並みの美しさも魅力のニセコアンヌプリ。スキー場の周辺には別荘やコンドミニアムが点在する(写真提供:倶知安観光協会)

今後はファミリー層も増やしていきたい観光協会

実際、宿泊施設は冬に限らず夏も長期滞在で受け入れるところがほとんど。コンドミニアムは生活用品がそろっているので、外食したり自炊したり、別荘で過ごす感覚で利用できる。長期滞在客の多いコンドミニアムに話を伺うと、「団塊世代のご夫婦の利用が中心です。15日以上から長いと6月から8月まで3カ月間滞在される方もいらっしゃいます。東京、大阪、名古屋からの利用者が多く、10年くらい毎年来られる方もいらっしゃいます」とのこと。部屋の広さを聞くと、約100㎡の2LDKから予約が埋まっていくそう。コンパクトタイプもあるが、広い部屋のほうが人気だ。間口の広いワイドなハイサッシで窓の外には羊蹄山が見えるというロケーションも魅力で、「広さと景観重視で部屋を選ばれる傾向にあります」とのこと。部屋ごとに定員が決まっているので、定員の範囲内で夏休みに孫が遊びに来ることもあるという。フェリーで自家用車とともに来る人、飛行場からレンタカーを利用する人、車なしでのんびり過ごす人など移動手段はまちまちだ。

倶知安観光協会ではこういったシニア層の長期滞在に加え、今後はファミリー層も増やしていきたいと考えている。夏休みを利用した親子連れには、豊富なアクティビティを用意。ラフティングやカヌー、トレッキング、ハイキングなど北海道の大自然を相手に楽しむ体験型の施設や農業や漁業体験のメニューも用意している。またネット環境が整った施設では、オフィス器具のレンタルができるところも。パソコンを持ってニセコに出かければ、涼しいニセコで避暑をしながらテレワークで仕事をこなすなど2拠点生活を楽しめる可能性も十分にある。

夏の平均気温は19.5度、この夏は羊蹄山をのぞむ小さな町、日本の文化に外国人定住者の文化が混じり合うニセコエリアで、ひと味違った長期滞在を楽しんでみるのはいかがだろう。

(文:平野 ゆかり)

●取材協力
倶知安観光協会
ニセコ町役場

 

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