北海道ニセコで地価がどんどん上昇するワケ

夏と冬で「2つの顔」を持つ?

グラン・ヒラフの麓にあるひらふ坂は、外国人向けの食材などをそろえたスーパーやショップがありにぎわうエリア。しかしながら別荘が点在する周辺は買い物施設が少ないため、外国人の定住者は倶知安の町なかに住んでいるという。「ホテルなどで働く外国人定住者が増えたことで町内の住宅需要が高くなり、今は家が建てられる土地がない状態。売り物件が出れば、すぐに決まってしまいます」とのこと。倶知安町全体で住宅地需要は活発、それが地価公示の上昇につながっている。

また倶知安、ニセコともに別荘を建てる場合、地元の建設会社はどこも受注の増加で人手が足りず3年先くらいまで仕事が決まっているようで、すぐに建てるのはむずかしいかもしれないとのこと。地元の建設会社もキャパオーバー気味だ。

外国人向けの広いコンドミニアムで長期滞在

コンドミニアムのリビングから眺める羊蹄山。外国人向けの設計ということもあり室内は広々。ワイドなパノラマビューで北海道ならではの雄大な景色を堪能できる(写真提供:ニセコHANAZONOリゾート)

倶知安観光協会に話を聞いてみたところ、ニセコのスキー場ではスキー客もスタッフもともに外国人がほとんどで、日本人を探すのが難しいくらいなのだとか。「ニセコは特殊なエリアです。スキー場周辺のホテルは冬場の料金が夏に比べて高くなります。富裕層向けの施設も多く、一人当たり1泊5万円以上する部屋でも満室という状態です」とのこと。「外国人は冬が好きで雪が好き。逆に日本人は寒いのが好きじゃないようで、4月ごろに外国人が帰国した後、グリーンシーズンに日本人が増えてきます」と話してくれたのは地元の不動産会社の人。

倶知安観光協会も「夏場はコンドミニアム施設の有効活用をするために、リーズナブルな料金でご利用いただけます。避暑目的でホテルやコンドミニアムに長期滞在される日本人も少しずつ増えています。もともと外国人向けに設計されていますから、天井の高さやリビングの広さもゆったりしています。羊蹄山ビューの施設も多く、その空間にいるだけで開放的です。まだ空きもありますから、ぜひ夏に来てほしい」とのこと。

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