北海道ニセコで地価がどんどん上昇するワケ

夏と冬で「2つの顔」を持つ?

隣町のニセコ町も同様で、「北海道では人口減少の市町村が多いのですが、ニセコ町は横ばいです。もともと5000人ほどの人口だったのが4000人くらいに減少していたのですが、ここ数年は4800人から4900人に増加。特に冬場は5000人以上になります」(ニセコ町役場企画環境課)

2つの小さな町の人口増加は、ニセコにあるスキー場を利用する長期滞在の外国人およびそこに仕事を求める外国人が増えているから。観光客も働く人も、外国人が長期滞在する場合は住民登録が必要となるため、倶知安町の外国人登録は夏場の330世帯から、冬になると1400世帯と激増する。バケーションを満喫する外国人富裕層と働く外国人、そして地元の人、ニセコエリアは3つの生活が混じり合っているといえそうだ。

羽毛のような柔らかいパウダースノーで知られ、世界中からスキー客が訪れるニセコマウンテンリゾートグラン・ヒラフスキー場から見た冬の風景。倶知安町はこのニセコ山系と羊蹄山の間の平野部に広がっている(写真提供:倶知安観光協会)

日本人が欲しいお手ごろ価格の物件は品薄状態

外国資本の不動産投資で1億円を超すコンドミニアムや別荘が取引されているというニュースを目にしたが、実際はどうなのだろう? 地元の不動産会社に電話取材したところ「外国人が利用する別荘やコンドミニアムはニセコアンヌプリ国際スキー場、ニセコマウンテンリゾートグラン・ヒラフ、ニセコモイワ、ニセコHANAZONOの各スキー場の周辺に、2、3年前から増えています」とのこと。当初のオーストラリア人だけでなく、最近はアジアや北欧の富裕層も増え、郊外リゾート地区ではホテルやコンドミニアムの建設ラッシュが続き、物件価格が上昇。「日本人でも投資目的で1億円くらいの物件を購入する人もいます。でも自分が使いたい人は坪単価5万円くらいで100坪から150坪くらいの家を探しています。問い合わせは多くても、日本人が欲しいお手ごろ物件がない状態です」

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