移住者400人!若い人が集まる郊外の秘密

山梨と神奈川の県境の街になぜ?

――なぜ、藤野に移住しようと思われたのですか?

講演を行う星野さん(写真提供/NPO法人コドモ・ワカモノまちing)

「もともと『芸術のまち』や『シュタイナー学園』、『パーマカルチャー』などを通じて藤野という地域の存在は知っていました。でも、実際に訪れてみると、未知の顔がたくさんあって、どっぷりハマってしまったんです。特に、都市部からそう遠くないのに自然があふれているところ、出会う人、出会う人全てがイキイキしているところが印象的でしたね。ただ、移住を決めたのは直観です。言葉では説明できない何かを感じたんです」(星野さん、以下同)

自然×人間力=無限大

――移住してまだ数カ月とのことですが、実際に住んでみると、外から見ていたときとギャップを感じる部分もあるんじゃないですか?

「ギャップというか、より一層、地域のおもしろさを感じるようになりました。藤野の魅力を一言で表すと『自然×人間力=∞(無限大)』。住む人と自然が、絶妙にハーモニーを奏でている感じがするんですよね。それから、本当に楽しい大人が多い。若い人に限らず、老若男女がいつもワクワクしていて、みんながおもしろいことを考えては実行しているんです。それが個々での活動だけに終わらず、地域でゆるくつながっていく。藤野には中心のない有機的な、いわばアメーバのようなコミュニティが存在している気がします。これは、藤野に暮らす人々が一見バラバラのようでいて、どこか共通する部分があるからだと思います」

――では、星野さん自身がこれから藤野でやってみたい「おもしろいこと」ってなんですか?

「僕は2008年まで地域コーディネーターとして、観光やまちづくりなどの仕事をしていました。今後はその経験を活かし、地域全体で子どもたちを見守り、寄り添う街づくりにかかわれたらと思っています。子どもにとっての『遊び』って、イコール『生きること』だと思うんですよ。それなのに、今の日本には子どもの遊び場がどんどん少なくなっている。街に子どもの居場所がないから、地域で子どもを見守る関係も希薄になってきているのではないでしょうか」

星野さんの遊びイベントは子どもに大人気(写真提供/NPO法人コドモ・ワカモノまちing)

「例えば、今は『移動式子ども基地』という遊び場を“出前”する活動や、遊びにまつわるイベントの仕掛けなどを行っています。これからは少人数制キャンプや宿泊型親子ワークショップなど、都市部の子どもたちが藤野の自然に触れ合える機会もつくっていきたいですね」

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