大工さんの手を借りる「半リノベ」の可能性

インテリアスタイリストがやってみた!

職人さんとの協同作業で石井さんが実感したのは、「暮らしの機能性」をしっかり考えておくことの重要性だったそう。

ハーフリノベーションの良さとは?

「絶対にちゃんと見ておかなきゃいけないのはコンセントの位置です。あとから意外とここにあったほうがいいなって思うことがあるので、細かい部分ですが職人さんたちの意見を聞きながら、家電製品の配置なども見据えてきちんと指示をしたほうがいいですね。あとはキッチンや洗面などの機能面ですね。インテリアは後にまわしてもいいですが、火まわりや水まわりは初期の段階で決めなくてはならないので」

確かにコンセントの位置によっては、コードがヘンに目立ってしまったり、家具の置き場所が制限されたりと不満が残ることも考えられます。これは住み手が主導して決めるべきことかもしれません。

また、DIY×プロ集団のメリットについて、石井さんは次のように語ります。

「工務店にすべてお願いすると、その工務店が取り引き先から設備や材料、インテリアを入れることになると思います。でも、工務店が提示したカタログには自分が好きなものがない。自分で気に入ったものを使いたいとなると、自分で商品を手配する“施主支給”をすることになって、じつは工務店さんが嫌がるケースもあります。私は立派なカーテンはいらないし、小さなお店で海外から輸入したすてきなファブリックを使いたい、自分の好きなものに囲まれていたい。このカタログのなかから選びなさいと言われても、ないわけです。そうした点を踏まえると、プロに100%任せず、住み手が積極的に部屋づくりに携わることが、やはり大事なのかなと思います」

リビングの壁は、ラーチ合板とシナベニアを二重に張りつけ、13mmの厚さにした『自由な壁』にチェンジしたことで、植物や本棚、飾り棚を設置することができた。ちなみに、棚もすべて手づくり(写真:片山貴博)
洗面所とバスルームの壁にはタイルを張り天井はグレーにペイント。かつてヨーロッパで流行ったという幾何学模様のタイルを敷き詰めた床がアクセントに。アンティークのテーブルと洗面ボウルを組み合わせた洗面台はオリジナリティがあり目を惹く(写真:片山貴博)
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