「第2の家」を持つ人たちの自由で楽しい発想

相続した土地にツリーハウスも!

そのかいもあってツリーハウスの完成だけでなく、この場所でしかできない、さまざまな活用アイデアが生まれたという。

「子どもの遊具施設の設置や星空音楽祭など、幅広い世代が楽しめる場所として里山、シェアラボを組み合わせてたのしい場をつくっていきたい。そもそも自分が田舎から出ようと思ったのは、若者にとって魅力的な働く場が少なかったからだと思うんです。この場に若いクリエイターが集い、地元の人と協働し、地域ならではのクリエイティブを生産していく。そうすれば新たな経済が生まれ、雇用も創出できると思うんです」と谷口さん。

事実、農家は生産のプロだけれど、PRとなれば素人という人も多い。そんな人たちにクリエイターたちが一緒になり、ものづくりができるようになるのが理想だと話す。

実家や土地の「相続」の活用を改めて考える

事業としてシェアハウスは月3万2000円~(共益費5000円)、シェアオフィスは平日利用者と週末利用者で分けて月2万円台~(共益費5000円)で利用可能とし、どちらも3年単位での投資回収を考えている。

また今後は、宗像に観光などで訪れる人たち向けの場をつくることで、シェアラボや里山などで生まれたつながりを活かす交流スペースもつくりたいと考えている。

年々、いたるところで空き家が増えている現状だが、谷口さんのように活用の方法が見えれば、思い切ってその場所を公共の空間として開放することも選択の一手なのかもしれない。一人に託された場所が多くの人のよろこぶ場所となる。まさに「大河の一滴」のような取り組みを谷口さんは実行している。

――目に見えない、思いをつなげる。

「親から子ども」への縦のつながりの相続だけに目を向けるのではなく「家と地域」の横のつながりで相続に取り組む方法を考えてみることも、これから増えてきてほしいと願うばかりだ。

●取材協力
むなかたシェアラボ
むなかたシェアハウス
ツリーハウスプロジェクト

 

SUUMOジャーナルの関連記事
空き家を「共同別荘」に。地方に人が集える場所を生み出した
いつも気分はアウトドア! Snow Peakが提案する住まいの形
小スペースでも設置可能? 憧れの「ハンモック」のある暮らし
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 映画界のキーパーソンに直撃
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 若者のための経済学
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
スクープ! 積水ハウス地面師事件<br>「封印された報告書」の全貌

「なぜ積水はだまされたのか」。2年前の地面師グループによる大型詐欺事件。謎を解く同社の内部資料を本誌が独自に入手した。だまされた積水が調査報告書の公開を拒む理由は。取引を承認した役員が現在も要職にある“闇”をいま明かす。