親が子に「オトナの世界」を感じさせる意義

「他人」と意識して接するほうが健全だ

LiLy: 戦ってますね。ほんとうに大先輩です。もう心から尊敬します……!

紫原明子(しはら・あきこ)/エッセイスト。1982年、福岡県生まれ。高校卒業後、音楽学校在学中に起業家の家入一真氏と結婚。のちに離婚し、現在は男女2人の子を持つシングルマザー。ブログ「手の中で膨らむ」が人気を集め、執筆活動を本格化。著書に『家族無計画』『りこんのこども』がある

紫原:息子はわりとぼーっとしていて、あまりハングリー精神がないタイプなんですよね。だから最後まで志望校が決まらなくて。「将来どういうことをしたいと思う?」と聞いたら「周りの人を笑わせたり、楽しませたりしたい」と。それはそれでいいことなんだけど、それじゃ志望校は決まらないんですよね(笑)。

LiLy: かわいい(笑)。

紫原:娘は娘でちょっと変わっていて、担任の先生から「滑り台の上で、ひとりで俳句詠んでましたよ」と報告されたり。本人は自由気ままに、それを楽しんでいるんですけどね。今は100年戦争について興味があるみたいで、お年玉7000円分つぎ込んで関連書籍を買ってました(笑)。ふたりとも個性的で、私とは似てないなぁと思います。

LiLy:明子さんとはタイプが違うんですね。うちはもうすぐ7歳になる息子と5歳になる娘で。同じように育てていても、ふたりのキャラは異なるし、そういう「人間観察」的な部分でも育児はやはりとても興味深くて面白いですよね。そのキャラはどこからきたんだろう?って。自分やパパとソックリな部分ももちろんあって、でも彼らが生まれ持ったオリジナリティもあって。ほんとうに神様ってすごいな、と。クリエーターとして最高峰ですよ、やはりこれはもう絶対に!(笑)。

娘に性についてどう教えるか

紫原:同じ女の子を子供を持つ母として聞きたいんですけど、娘に性についてどう教えるか、難しいなって思いませんか? うちは、息子との間で、割とカジュアルに下ネタを話すんです。息子が「この前観た映画やばい! 超エロかった!」とか言ってくるので、「バカ! お前にはまだ早いよ!」みたいに(笑)。うちには父親がいないので、私と息子の間であまりに性の話がタブーになっていると良くないな、と。意図して仕向けたところもあります。それが割とうまくいって、避妊や病気の知識についても話題に乗せやすいんですが、逆に娘にはどういうアプローチをとるべきか、というのが1つ悩みの種で。同じようにやればいいと思いつつ、女同士ならではのやりづらさがあるというか……。

LiLy:参考になるかどうかわかりませんが、私がNYの小学校に通っていたとき、サイエンスの先生がすごく素敵な話をしてくれたんです。校庭に使用済コンドームが落ちていた、小学生にとっては“事件”のような日に、先生が「今日はサイエンスの授業はお休みね。あなたたちにはまだ早いけど、愛する人とのメイクラブは世界で一番ハッピーなことだから、自分の体を大事にしなきゃいけない……」と語ってくれて。

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