離婚は女にとって「傷」ではないという実感

恋と生活は水と油でなかなか両立しない

私の場合は、離婚したといってもパパが子供たちの生活の中に毎日いて、共に育児をしているので、いわゆるシングルマザーという呼び名もまた違うのですが、籍を抜いて男女関係を法的にも解消したことは、私の中ではとても筋の通ったことだったと思っています。男と女の季節が過ぎ去っても良きパパとママでいられることは、子供たちのためにも自分たちのためにも悪いことであるはずがないので、時にこの関係は難しいけれど、そう信じてパパも私も頑張っています。

離婚が不倫よりもNGだと思う人が多いから、不倫ばかりの世の中なんだと思いますが、私からしたら、不倫のほうがよっぽど離婚よりNGなのです。ウソという面で、どちらが家族への裏切りか、という価値観の問題なので否定はしませんが。

子供は母親の「女」な部分を見たくない

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紫原:極端な話、今はシングルなのでたとえ私が恋愛しても何も問題ないんですが、一方で、子供がそれをどう受け止めるかということは気になります。子供は家庭の中だけじゃなく、社会の中で、その他大勢の人とも生きているわけで。親が個人としてどんな考え方を持っていても、彼らにそれを強いることで、傷つかないとは言い切れないですよね。離婚についても時間をかけて伝えて、今でこそ許容してくれるようにはなったけど、親の恋愛についてはさらにその次のステップだなと思います。子供って、親が恋愛するのはどうしてイヤなんでしょうね? 

LiLy:私は自分が子供の頃、両親の激しい夫婦喧嘩の火花を全身に浴びて育ったような感じだったんです。当時、毎日考えていました。どうして両親は、いつもはとてもまともで賢い人間なのに、男と女になった途端にあんなに幼稚に、馬鹿みたいになるんだろうって、ほんとうに疑問で。どうやったら男と女は上手に愛し合えるんだろうって、ずっと泣きながら考えていたような小学生時代で。と、同時に、早く私も自分の男を見つけて結婚してこの家を出たい、と考えていました。そんなこと誰にも話せないから、日記帳にそのことを綴っていて。そう考えると、私が恋愛エッセイでデビューしたのは、とても自然な流れなんです。

紫原:そうなんですね。そういう面では私の幼少期はLiLyさんとは全然違って、うちの両親は全く喧嘩をしなかったんです。だから、子供の前で親が泣いたり、夫婦喧嘩をしたり、というのはもってのほかだとすら思ってました。自分が結婚してみて、それがいかに難しいことかっていうこともよくわかったんですが(笑)。それでも、両親が私にしてくれたように、子供たちに安定した生活環境を提供するのが親としての役目、というのは変わらない思いとしてあります。

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