ここまでやれる!リノベ―ション最新事情

リノベ・オブ・ザ・イヤー 2016に見る

(1)地域のつながりを活かした「空き家リノベ」が街を活性化させる

アーケードの空き店舗が魅力的な住空間に変わることを示した「アーケードハウス」(画像提供/株式会社タムタムデザイン)

全国に820万戸あると言われている空き家。なかには、建ぺい率・容積率の制限により現在の建築基準法下では建て替えが困難という空き家も数多くあります。そんな打ち捨てられている空き家や空き店舗の問題を解決する手法としてリノベが用いられる事例は、ここ数年さまざまな形で見られます。

街とつながる新しい住まい方の提示

昨年のグランプリを受賞したホシノタニ団地の空き団地再生に続き、今年はアーケードにある空き店舗を魅力的な住空間として活用するというグランプリ受賞作品のように、地域性を活かし、街とつながる新しい住まい方が示されました。

特別賞「空き家活用まちづくり賞」受賞の「空家活用×まちづくりリノベ 『さらしや長屋』」。築94年!という老朽化した4軒長屋を路地ごとリノベし、子育て世代向けの賃貸住宅として再生しました(画像提供/株式会社八溝)

(2)「DIYリノベ」がより浸透・多様化

DIYは昨年に引き続き今年も住まい業界の大きな潮流となっていて、ノミネート作品にも多くのDIYリノベが登場しています。

特別賞受賞の「DIY先生がいる工房付、賃貸一棟マンション!」(下写真参照)は、何から手をつけていいか分からないという人々を意識し、最初の一歩を手助けしてくれる人がマンション内にいて自分でリノベして完成させる「DIY賃貸」。総戸数58戸の約半数が空き家だったという問題のあるマンションをDIYリノベによって解決する一つの手法を示している点でも注目です。

特別賞「賃貸DIY推進賞」受賞の「DIY先生がいる工房付、賃貸一棟マンション!」。DIYリノベ・ワークショップの開催などにより、自分で住まいをカスタマイズしたい人の注目を集めています(画像提供/9株式会社)

部門別最優秀賞の「カフェ&お宿『シーナと一平』」「“高品質低空飛行”に暮らす家〈暮らしかた冒険家 札幌の家〉」も内装のほとんどがDIY作品。自ら手をかける人が増えているようです。

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