冬に窓を開けるゴキブリ対策、効果はあるか
冬場のゴキブリが密かに繁殖する場所とは

ゴキブリは暑い時期だけ活動するものというイメージがあります。ところが、冬なのに茶色い虫を見かけました。これって、もしかしてゴキブリ!?どうやらその通りで、ゴキブリは室内にいれば冬でも活動できるそうです。そこで、専門駆除業者アルバトロスの佐藤久さんに、冬場のゴキブリ対策について話を聞いてみました。
冬場のゴキブリは、こんなところにいる
主に家庭で見かけるゴキブリは、チャバネゴキブリとクロゴキブリの2種類と言われています。
チャバネゴキブリは茶色くて小さく、クロゴキブリは黒くて大きいのが特徴です。 それぞれ好む場所は違い、次のようなところにコロニー(巣)をつくっています。
チャバネゴキブリ:一般の住宅は、冷蔵庫のモーターやパッキン部分、電話機、インターホンの中、電化製品、ドアや棚の蝶番、棚の中、コンセントボックス内部など。
飲食店の場合は、厨房機器のモーター部分や天板部分、配電盤、カウンターの中の空間、古い紙の裏側など。
クロゴキブリ:冷蔵庫のモーター部分、天井裏、段ボールの隙間など。
電話機や蝶番にも繁殖するなんて、おそろしくて家の中をチェックできません……。
ところで、最近「冬に窓を開けておくと、ゴキブリは寒さで死滅する」という説がネットで話題になっています。これは効果があるのでしょうか?
「1カ月ぐらいの間、気温5℃以下に保てば卵鞘(卵)は孵化しませんが、そもそもゴキブリが潜む冷蔵庫の裏側や配電盤などは常に暖かい状態です。
今の家屋は断熱材が充実しているので天井裏も暖かく、下水からの侵入もあります。3時間窓を開けたくらいでは変化はないと思います」とのことでした。