冬もゴキブリの活動は止まらないという事実

ゴミの管理や換気に気を配る必要性

それでは、冬にゴキブリは活動しないのでしょうか?

「ゴキブリは冬眠しません。昆虫類は冬眠しませんが、活動が緩慢になって越冬します」と、佐藤さん。

「我々の経験から、ゴキブリは冬場も目撃します。茶色くて小さいチャバネゴキブリは基本的に建物内で生息して活動しています。黒くて大きいクロゴキブリも冷蔵庫のモーター部分や天井裏などで目撃します」

冬場は道路や庭では見かけなくても、鉢植えの中やマンホールの中でも生息しているそうです。ゴキブリは寒さに弱くても、ひっそりと生き抜いているのですね。

ゴキブリがいないと言われている北海道でも、チャバネゴキブリは数十年前から目撃されているそうです。

ゴキブリは冬場も増えている!

さすがに越冬はしても増えないだろうと思っていたら、大間違いです。
チャバネゴキブリもクロゴキブリも、建物内に生息しているものは、どこかに卵鞘を産みつけているのだとか。冬でも産卵しているなんて、繁殖力強すぎです!

この卵鞘のなかに数十匹の赤ちゃんゴキブリが入っているそうです。黒や茶色のカプセルのような形状なので、ゴキブリの卵だと気づかないかもしれません。
もし卵鞘を見つけたら、殺虫剤で始末すればいいのでしょうか?

「非常に硬い殻によって守られているため、卵鞘には殺虫剤は効きません。スプレータイプだけではなく、バルサンのような燻煙タイプも置き型の殺虫剤も効かないのです」

なんと無敵な……それではどうすればいいのでしょう。

「チャバネゴキブリの場合は、食器棚や冷蔵庫の裏など、あたたかく湿った暗い場所に卵鞘をポロポロと産み落としてありますので、見つけたらガムテープなどでくっつけるなどしてつぶさないように回収し、ビニール袋に入れ、口を隙間なくギュッと結んで処分しましょう。

クロゴキブリは、家具の裏や天井裏、床下、コンクリート部分、押し入れなどの木の部分に唾液で貼りつけるため、発見するのは難しいです。もし見つけた場合は、マイナスドライバーなどでそぎ取るように剥がしましょう。ティッシュなどでつかむとつぶれてしまいます」

これは、とてもできる気がしません(涙)。卵鞘を見つけたら、プロの駆除業者に相談したほうがよさそうですね。

結局のところ、冬もゴキブリを活動させないような環境をつくっておくのがベストのようです。

ゴミは必ずビニール袋に入れ、口をギュッと結び、ゴキブリのエサにならないようにしましょう。残った食材や開封した物はキチンと密閉し、ペットのエサなどは出しっぱなしにしないこと。ゴキブリは水さえあれば生き延びるので、湿気がたまらないようにこまめな換気も重要です。

(文:石上優)

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