意外と知らない!住宅ローン審査の裏側

最近の傾向も押さえておきたい

銀行が融資を行う際に考慮する項目のトップ10 ※調査結果は民間の金融機関からの回答をもとにしたもので、回答数は平成23年度は1256件、平成27年度は1264件 ※構成比は「長期・固定金利の住宅ローン等に関する融資審査」で実施していると回答した金融機関の割合(出典/国土交通省「民間住宅ローンの実態に関する調査」平成23年度、平成27年度の審査項目より構成比90%以上を抜粋)

平成27年度の結果では、95%以上の金融機関が実施している審査項目の上位は「完済時年齢」(99.3%)、「健康状態」(98.4%)、「担保評価」(97.8%)、「借入時年齢」(97.5%)、「勤続年数」(96.4%)、「年収」(95.6%)だ。

実施率が上昇している項目

4年前の平成23年度の調査結果と比べてみると、興味深いのは平成27年度で実施率の上昇している項目が複数あること。特に「健康状態」は90.5%から98.4%に大幅アップしており、「年収」や「勤続年数」よりも審査の実施率が高い。健康状態が良く、完済時年齢まで継続して返済ができることは、住宅ローンの審査に通るうえで欠かせない条件といえそうだ。

下の図は、「融資を行う際に考慮する項目」のすべてを平成27年度で実施率が高い順に並べ、平成23年度と比較したもの。平成23年度では実施率が90%を超えていた「返済負担率」「カードローン等の他の債務の状況や返済履歴」が、平成27年度では大幅に減っている。また、平成23年度に26.1 %だった「所有資産」が、平成27年度には68.0%と大幅増。銀行にとって担保価値の高い不動産などを所有していると、住宅ローンの審査の際に有利になる可能性もありそうだ。

銀行が融資を行う際に考慮する項目(出典/国土交通省「民間住宅ローンの実態に関する調査」平成23年度、平成27年度)
次ページ「完済時年齢」と「借入時年齢」はどうなのか
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