卵は冬場「生でも57日食べられる」という真実

加熱調理すれば賞味期限を過ぎても問題ない

日本卵業協会に問い合わせたところ、「スーパーや食料品店などでは、賞味期限の1週間前には売り切るように管理をしています」。が、「売れ残り、賞味期限切れとなった場合は、それぞれの店舗で処分をしています」とのこと。「生食用鶏卵は、賞味期限が切れても加熱をすれば食べられますので、それぞれの店舗の判断で処分していただいていると思います」という回答でした。実際に店で捨てているのか、ゆでたり焼いたりして食べているのか、加熱調理して店内の弁当や総菜類に使っているのか、この回答からはわかりません。

冷蔵庫での保存はパックのままで。ドアポケットはNG

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注意しなければいけないのは、卵は、サルモネラ属の細菌の一種に汚染されている場合があることです。サルモネラ菌による食中毒を防ぐためには、卵を十分に加熱調理して食べる必要があります。サルモネラ菌は75度以上で1分間加熱することで死滅します。海外で売られている卵が加熱調理を前提としているのは、食中毒を予防するという背景があるのです。

ですから、いくら「冬場は生で57日間食べられる」とはいっても、パックに表示されている賞味期限を過ぎたら、火を通して食べましょう。

また、卵は出荷後、温度が管理された状態で輸送、保管され、冷蔵で販売されるのが、菌の繁殖を防ぐ上で理想です。が、冬場、暖房の入った室温の高い店内で、冷蔵でなく常温販売しているような店もあります。卵を常温コーナーに置いているような店は避け、きちんと冷蔵コーナーで販売している店を選びましょう。

卵の温度管理がしっかりしているかどうかをチェックする必要があるのは、スーパーマーケットやコンビニエンスストアだけではありません。卵を用いる飲食店も同様です。免疫力の弱い子どもや高齢者がサルモネラ菌の中毒にかかり、亡くなられたケースが過去にありました。

卵を冷蔵庫で保存する場合は、パックに入れたまま、生の状態で保存します。パックから出さないのは、殻にサルモネラ菌がついている場合があり、出すと、他の食品に付着する可能性があるからです。

また、冷蔵庫のドアの内側についている卵ケースは、ドアを開け閉めするたびに温度変化が大きく、卵自体も揺れるので、お勧めしません。パックのまま冷蔵室の奥に入れましょう。

いったんゆでたり焼いたりした卵は、菌の増殖を防ぐリゾチームという酵素の働きが熱で失われているため、生卵ほど日持ちしません。加熱調理した卵は、すぐに食べましょう。

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