ねこ先生が提案、「猫」と暮らす理想の賃貸

「ペット可」でなく「ペット共生」がいい

現在、”necoto”は約50戸に増え、建築中のものも合わせると計130戸になります。最近は大手のハウスメーカーと組んで丸ごと一棟“necoto”仕様で新築で建てることも増えてきました。部屋の対応は1戸からでもできますが、やはりアパート全体が「猫専用」だと、より入居者の方に喜んでいただけます。

集合住宅でペットを飼っている方々は、ペットに関するクレームを言われることも多く、かなり気を使いながら、また肩身の狭い思いをして飼っている人も多くいます。アパート一棟が「猫専用」となると、入居者は基本的に猫が好きな人、しかもベテランもいれば、初めて飼うという方もいて、そんな人たちが交流することもできます。「猫」というコンセプト賃貸であり、コミュニティも育める物件になるのです。

「ペット可」ではなく「ペット共生」へ

――講演などで「ペット可」ではダメ! ということをおっしゃっていますが、「ペット可」と「ペット共生」にはどんな違いがあるのでしょうか? また「ペット共生」というのはどういうことなのでしょうか?

「ペット可」という賃貸物件は全体の1割にも満たないのですが、実はその1割未満の「ペット可」でさえも実態はさまざまです。犬はいいけど猫はダメというところ、空き室にするよりはいいからととりあえずペット可としているところ、飼育ルールが整備されていないところなど……。

一方、「ペット共生型」物件とは、ペットを「許可」するというスタンスではなく、ペットを「歓迎」する気持ちがあり、ペットの暮らしやすさを考えた仕様になっていることや、みんなが気持ちよく暮らせるようルールが整えられているなど、人もペットも快適に暮らせる住まいのことをさす、と私は考えています。

残念ながら、現状では、賃貸住宅において、ペットを飼育したい人が心から住みやすいと思える物件は本当に少ないでしょう。

杉浦さんが考える「ペット可」物件と「ペット共生型」物件の違い(資料提供/株式会社クラシヲ)
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