韓国大慌て、「金メダル数で日本に抜かれた!」 日本への「強烈な対抗心」はいつまで続くのか

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バドミントン女子ダブルスで金メダルを獲得した高橋・松友ペアと韓国出身の朴柱奉監督(左)(写真:Enrico Calderoni・アフロスポーツ)

「日本はボルトと競い合っているのに……韓国マラソンは39歳コメディアン(日本人カンボジア代表)と最下位争い」(朝鮮日報、8月23日)

ええっ、こんなふうに比べなくとも――とため息混じりの見出しに思わず苦笑していたら、翌日にも「お笑い韓国マラソン」(同紙、8月24日)と139位だった猫ひろしに触れて、韓国マラソンを嘆くコラムが掲載された。リオオリンピックマラソンで韓国は131位、138位と惨憺たる結果に終わっており、国家代表選手がコメディアンの猫ひろしとブービーレースを繰り広げたことによほど忸怩(じくじ)たる思いだったのだろう。

日本の活躍に驚きを隠せなかった

猫ひろしの例だけでなく、オリンピック開催期間中、韓国メディアは、さながら日韓戦かと思うほど日本を引き合いに出した。たとえば「韓国、日本、12年ぶりに順位逆転になるか リオオリンピック、悲喜が交錯する韓日金メダル数」(韓国経済8月17日)、「10-10達成した日本、12年ぶりに韓国の先を行くか」(スポーツ韓国、8月18日)、「次元が異なる支援 日本が韓国をおさえて善戦する理由」(スポーツ京郷、同)、「韓国負かしたサムライスポーツ、その背後には1140億ウォンのカネの力」(中央日報8月19日)といった調子だ。

韓国は1988年のソウルオリンピック以降、2004年のアテネオリンピックを除きつねに日本を上回る好成績を収めてきた。そのため、水泳、柔道と金メダルを重ねる日本の姿に驚きを隠せなかったようだ。

終盤に行われたバドミントンの女子ダブルスで日本バドミントンに初の金メダルをもたらした立役者が、韓国人の朴柱奉監督だったことにも驚嘆していた。朴監督は韓国の元代表選手。バルセロナオリンピックで金メダルを獲得し、世界選手権などでも優勝を数十回重ね、2001年には世界バドミントン連盟に殿堂入りした重鎮。英国、マレーシア、韓国などでのコーチを経て、2004年にバドミントン日本代表のヘッドコーチに就任した。以来、日本のバドミントンは急速に力をつけ、2012年のロンドンオリンピックでは女子ダブルスで銀メダルを獲得している。

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