「子なし女性」の誰にも言えない本音と葛藤
自分で決めたことでもさっぱり割り切れない

価値観や生き方は人それぞれです(写真:saki / PIXTA)
「ノンママ」とは、いろいろな事情で、子どもを持たない人生を選択した女性のこと。この夏、「ノンママ」をテーマにした書籍と連続ドラマが誕生しました。
書籍は香山リカさん著『ノンママという生き方~子のない女はダメですか?~』(幻冬舎)で好評発売中。ドラマは『ノンママ白書』。主演は鈴木保奈美さん、東海テレビ・フジテレビ系で、8月13日(土)スタートです(毎週土曜 夜11時40分予定)。
なぜいま、「ノンママ」なのでしょうか? 香山さんはこう考えます。
子どもがいない女性の境目はあいまい
子どもを産むことなく、一生を終える女性は3割近く。
しかも、高学歴で総合職、専門職の女性では、その割合はもっと高いかもしれない。
にわかには信じがたい数字だが、各種の調査がそれを明らかにしている。
もちろん、「一生、子どもを産まない女性」といっても、その事情はそれぞれだ。
まずは、子どもがほしかったのにママになれなかった女性、つまり、「あきらめ型」がいる。
その中には、そもそも結婚のチャンスがないまま歳を重ねた人もいるだろう。また、一度は結婚したが、離婚した、あるいは夫と死別したなど、「シングル・アゲイン」となり妊娠の機会を逸した人もいる。
また、「結婚はしたが子どもがいない」という人の中で、「セックスレス」という本質的な問題を抱える夫婦、セックスじたいはあるが不妊の夫婦、また経済的事情や仕事の事情(夫婦での自営業でどちらかが休めない、など)で妊娠、出産をあきらめざるをえないケースも少なくないはずだ。
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