「おなかの弱い人」に伝えたい食事と体の関係

度重なる不調は「糖質」が原因かもしれません

体質によって「合う」「合わない」があります(写真:Wayne_PHOTO / PIXTA)

「おなかが弱いのは体質だから……」「こんなことでわざわざ病院に行くのは恥ずかしい」など、おなかの不調に慣れてしまい放置している、"おなかの弱い"あなた。

胃がん・大腸がんなど大きい病気を見過ごしてしまうかもしれないというリスクもそうですが、胃腸にトラブルがある・ないでは日々の生活の質も雲泥の差。きちんと治療をすることが大事です。

胃がん発生に重要な働きをしている特定の遺伝子がピロリ菌感染胃粘膜に発現していることを世界で初めて発表し、毎日全国からの患者さんを診察している消化器内科医、江田証さんによる著書『専門医が教える おなかの弱い人の胃腸トラブル』より、おなかの不調の原因とその治療法を紹介します。

過敏性腸症候群を引き起こすのは、糖質が原因?

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

つらい腹痛や下痢に悩まされる過敏性腸症候群。

この過敏性腸症候群の最新研究では、炭水化物などに含まれる特定の糖質「FODMAP(フォドマップ)」が注目されています。過敏性腸症候群の人は、FODMAPというある種の糖質を小腸でうまく吸収できない体質と腸内細菌の特徴をもっており、これらを多く摂取したときに症状が悪化する、という考えで、豪州のモナッシュ大学をはじめとする海外で盛んに研究が行われています。

本来、糖質は消化酵素で分解され、小腸で吸収されます。ところがFODMAPは小腸で吸収されづらいため、小腸から大腸へとそのまま到達します。そして大腸で腸内細菌とFODMAPが異常発酵を起こし、過剰な水素ガスが発生し、腸の働きが不調になるのです。

現在、欧米・豪州では低FODMAP食が盛んです。FODMAPが多い食品を避け、症状の引き金となる糖質を特定していく方法です。

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