「住みよさランキング2016」トップ50 トップ3は印西・長久手・砺波

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千葉県印西市木下付近を流れる利根川を空撮(写真:northsan / PIXTA)

東洋経済新報社が全国の都市を対象に毎年公表している「住みよさランキング」。最新となる2016年のランキング結果がまとまった。このうち上位50都市を紹介しよう(各都市のランキングの詳細については、『都市データパック2016年版』を参照)。

「住みよさランキング」は、公的統計をもとに、それぞれの市が持つ“都市力”を、「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」「住居水準充実度」の5つの観点に分類し、採用15指標について、それぞれ平均値を50とする偏差値を算出、その単純平均を総合評価としてランキングしたもの。今回の対象は、2016年6月20日現在の813都市(全国790市と東京23区)で、全都市を対象としたランキングは今回が23回目となる(2011年は、東日本大震災により非公表)。

なお、5つの観点と採用15指標、評価方法についての詳細は4ページに記した。

今年の「住みよさランキング」総合評価1位は千葉県印西市、2位が愛知県長久手市、3位が富山県砺波市となった。2012年のランキングで1位となった千葉県印西市は、その後もトップの座を譲らず、5年連続の1位となった。

印西市は千葉県の北西部、東京都心から約40kmの位置にあり、千葉ニュータウンの開発および北総線の延伸とともに発展してきた比較的新しい市。北総線の千葉ニュータウン中央駅から東京都心まで鉄道利用の所要時間は約50分。東京と成田国際空港を結ぶ交通軸上にあるため、成田空港へのアクセスは良好ながら、羽田空港へも直通電車が走っている。

印西は利便度、快適度などが上位

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人口は2015年国勢調査(速報)で約9.2万人。そのうちの半数以上が千葉ニュータウン区域に在住する典型的なベッドタウンで、現在も人口、世帯数ともに増加傾向が続いている。納税者1人当たり所得や持ち家世帯比率などの指標も高い水準にある。「利便度」の3位をはじめ、「快適度」15位、「富裕度」60位、「住居水準充実度」176位と5部門中4部門の評価が相対的に高く、総合トップの座を堅持している。

ただし、「安心度」のみ641位と下位に甘んじている。人口当たりの病院・一般診療所数、介護施設数、保育施設数等が全国平均より少ないことが主因だ。

なお、印西市は東京区部の20%通勤圏であり、補正(*)の対象となる「人口あたり小売業年間商品販売額」の指標において、補正を実施(東京区部の数値を採用)している。1996年に千葉県内29番目の市として誕生した印西市は、今年がちょうど市制施行20周年の節目の年。連続1位記録がどこまで伸びるか来年以降も注目したい。

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