95%を手放す!あるミニマリストの生活

ときめくものまで捨てて、手にいれたもの

さらにテレビ、マットレス、テーブルを処分。収納ボックスをテーブルとして使い、佐々木さん曰く「修行僧の部屋」に(写真:佐々木典士さん)

「現代は物を持たないで済む時代です。スマホが1台あれば、固定電話もカメラも、時計やカレンダー、地図、路線図、メモ帳、ゲーム機、音楽プレイヤーも不要。また、一度物を手放しても、ネットやオークションで同じ物をふたたび入手しやすいということもあります」

そうして物を減らせば減らすほど、気持ちが楽に、身軽になっていくのを実感したといいます。

「物を減らすことで心が豊かになりました。かつては、持っている物に自分の価値を投影して、人と比べて落ち込むこともありましたが、今は本当に必要な物だけに囲まれて、人と比較することはなくなり、物に煩わされることもないから、時間が増え、集中力や行動力が高まりました」

「ときめく物まで捨てましたが、思い出が残りました」

95%の物を手放した佐々木さんですが、手放して後悔したことは1度もないそうです。

「一番迷った物はテレビです。映画好きですし、テレビ番組も録画してよく観ていましたから。でも、録画がたまる一方で、消化しきれなくても観る義務はないのに、たまっていることが次第にプレッシャーになるわけです。思い切ってテレビを捨ててみたらとてもスッキリしましたよ。パソコンがあれば、観たい映画は有料ですがネットでレンタルできますし、番組はオンデマンドで観ることができます。本当に観たい物だけ観るようになって、時間をだらだらと過ごすことがなくなりました」

10年以上かけて集めた蔵書を丸ごと古書店に買い取ってもらったときはかなり思い切ったそう。「好きな本がたくさんありましたが、積んだままの本も多く、『読まなくては』とどこか心の負担になっていたんですね。本棚ごと手放したらものすごい解放感を味わいました」

「手放す際は、『買ったとき高かったんだよな・もったいないな』と思う感覚は普通にありますよ。でも、物より体験を大事にしています」(写真:藤本和成)

さらに、「ときめく物までも捨てました」と佐々木さん。こんまりさんこと近藤麻理恵さんの「心がときめく物だけを手元に残す」というメソッドを実践している人は多いでしょうが、佐々木さんは自分が好きで大切にしていた旅の記念品までも「捨ててみたらどうなるか」とふと思って、実行したそうです。「手元になくなっても思い出は残るので大丈夫でした。それに、大好きな物でも手放せることが分かり、最小限の物で暮らす自信がつきましたよ」

次ページ佐々木さんの「捨て基準」
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