95%を手放す!あるミニマリストの生活

ときめくものまで捨てて、手にいれたもの

佐々木さんも「もったいない。高かった。まだ使える。いつか使うかも。使っていない自分を認めたくない」という気持ちが強く、物を集めてばかりで捨てられず、気づいたら気持ちも暮らしもフリーズ状態。「何に対しても非活動的で、自分のことが好きではありませんでした」

持っている物が手に負えない状態になると、人は意識的・無意識的に物に気を取られて、気力や時間が奪われます。そして肝心なことに手が回らなくなってしまいます。

大量の物に振り回されていた時代。掃除も行き届かない状態でした(写真:佐々木典士さん)

「人間の頭脳のハードディスクは5万年前から容量が変わっていないそうです。旧石器時代の人間と同じ容量なのに、物も情報も詰め込み過ぎなんですね。パソコンをキビキビ動かすには、要らない物を減らして身軽にしていくしかないと感じました」と佐々木さん。

「本当に必要な物だけに減らすと、気持ちが楽になります」

断捨離、こんまりさんブームに影響を受けて、少しずつ物を減らして住まいを片づいた状態にさせつつあった2013年、佐々木さんはミニマリズムと出合いました。

ふと耳にしたミニマリズムという言葉が気になって検索すると、外国のミニマリストの画像がヒット。「物に縛られない彼らの暮らしを知って、何て身軽で自由なんだと心が揺さぶられました」

そこから、思い切って持たない暮らしに突入します。どんなに気に入っている物でも、「これはなくても大丈夫ではないか」「一回手放してみたらどうなるだろう」と物を一つひとつ吟味。本棚ごとの蔵書、テレビ、ホームシアター、DVD、ゲーム機、コンポとCD、趣味のカメラ用品一式、食器と食器棚、洋服、集めていたアンティーク雑貨など、持っていた物のおよそ95%を手放したといいます。

【左】断捨離ブームを機に少しずつ物を手放して、物があふれた部屋を脱したころ。【右】ミニマリストとして覚醒。机、ソファ等の大型家具や本をすべて処分(写真:佐々木典士さん)

写真や手紙などはスキャナーでデータ化したり、写真に撮るなどして、「思い出」は必要なときにいつでも見返せるようにしました。

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