デキない人は数字の扱い方がわかっていない

細かく考えすぎるとドツボにはまる

このエッセンスは普段の生活の中でもよく使われています。たとえばあなたがずっと行きたかった飲食店に入ろうとしたら、混雑のため待っているお客様が何名もいたとします。あなたの心は当然、「う~ん、どれくらい待つのだろう?」でしょう。もし店員に尋ねたとして、その答えが次のようなものだったら、あなたはどう感じるでしょうか。

(1)「なんともいえませんね~」

(2)「ちょっとわかりかねます……」

(3)「そうですね…… 33分、いえ34分、いやもしかしたら39分……」

もし私なら、(1)や(2)だったらイライラしてしまうかもしれません。ざっくりでいいから教えて欲しいと思うからです。また、(3)だとしてもイライラしてしまうでしょう。別にそんな細かい誤差はどうでもいいと思うからです。まあ現実はこんな案内をする店員などいないでしょうけれど……。

このような局面では、常識ある店員なら、すぐこのようにコミュニケーションするはずです。

「30分から40分ほどお待ちいただく形になります」

待つか諦めるか、つまりその人が行動を決めるための情報はこれだけで十分なのです。

ビジネスにおいては、規模感がわかればそれで十分なときがあります。

細かさが必要なときにざっくり仕事をし、ざっくりでいい局面で細かいことをしようとする。そんな間違いを犯さないように気をつけたいものですね。

ざっくり概算は「掛け算」がポイント

最後に、あなたが明日から「素早く、ざっくり」計算できるためのコツをお伝えします。

結論からいえば、掛け算を使いなさいということです。

たとえば、100人が50円ずつ寄付したら総額いくらかを計算するとき、

50+50+……+50=5000(円)

などと丁寧に足し算したりはしないはずです。

50×100=5000(円)

こちらのほうが、素早く計算を終えることができます。短い時間で効率的に量を把握したければ、掛け算を使ったほうがいいのです。

例を挙げましょう。

たとえば誰かが「日本のメガネ市場は1兆円くらいあるんじゃないかな……」と発言したとします。さて、あなたの意見はどうでしょうか。「サッパリわからない……」ではなく、素早くざっくり数字で規模感を掴みたいところです。

次ページあくまでざっくり、でも、素早く
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 本当に強い大学
  • 西村直人の乗り物見聞録
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 実践!伝わる英語トレーニング
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
半導体狂騒曲<br>黒子から主役へ

情報通信に欠かすことのできない半導体。可能性は広がる一方、巨額のマネーゲームの様相も強まっています。国の命運をも左右し始めている激動の業界。日本と世界で今何が起こり、どこに向かおうとしているのかに迫ります。

東洋経済education×ICT