大切なものは「バッグ1個」にまとめなさい!

限りある空間でスッキリ暮らす人の秘密

最後に、片付けに関して、ドイツと日本の暮らしで大きく異なる点をうかがいました。

家族みんなで片付けをするのがドイツのスタイル

「ドイツ人にとって快適な住環境は大きな関心事なので、家族全員で空間づくりや整理をします。家に人を招くことも好きで習慣化していて、いつでも家族も来客も快適に過ごせるよう心配りをしています。

一方、日本は、頻繁に来客があるという家は少ないのではないでしょうか。人の目に触れないから物をため込みがちになっているような気がします。ドイツに比べて家の中にある物が多いと感じます」

「自分も家族も無理せず楽しく片付けができればいいですよね」

また、「快適な空間づくりや整理は主婦の方など家族の内1人だけの役割になっていることも多く、仕事が忙しいということもあって、ほかの家族は片付けに参加しないケースも多々見受けられます。1人だけでなく、家族全員で楽しく片付けに取り組んでみるのもいいのではないでしょうか」

ドイツが良い、日本が悪いということではなく、ドイツのライフスタイルを参考に、別の角度から自分の暮らしや住まいを見つめ直してみると、片付けが進むヒントを得られるかもしれません。

例えば、来客目線で家の中を見回すと、ないほうがスッキリする物が目につくでしょうし、家族で家や物について話してみると、家をより快適にするプランが浮かび上がってくるものです。片付けや整理収納は苦行や修行ではありません。家族みんなで楽しんで行う習慣にすればよいのではないでしょうか。

タニアさんの著書によると、ドイツには「整理整頓を覚え、”好き”になりなさい。時間と手間を省いてくれるから」ということわざがあるそうです。整理整頓をすることで、物の多さに煩わされることなく、ゆったりスッキリ過ごせる空間が得られるわけです。

ご家族やドイツのライフスタイルなどタニアさんのお話をうかがって、まずは「使わない物はすっぱり処分すること」を”好き”になってみようと感じました。「もったいなくて捨てられない人」から卒業し、すっぱり処分を”好き”になって実行していけば、憧れのゆったり空間を手に入れることがかなうはずです。

(文・金井直子 / 写真・飯田照明)

取材協力:門倉多仁亜さん HP
料理研究家。ご自身の経験をもとに、料理や家事、部屋づくりなどドイツ式の合理的なライフスタイルの魅力を発信。そのシンプルで心地よい暮らし方が支持を集めている。著書に『タニアのドイツ式整理術・完全版』『タニアのドイツ式部屋づくり』『ドイツ式 暮らしがシンプルになる習慣』『何度でも食べたくなる、わが家のレシピ ドイツの焼き菓子』など。

 

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