「地価上昇期待」地域は本当に値上がりしたか

関東と関西で上位地域をランキング

1位は前年と変わらず梅田だった。「うめきた2期」の街づくりが動き出し、阪神百貨店の建て替え工事がスタートするなど、再開発による整備が引き続き期待されるエリアだ。

公示地価では駅至近の大阪市北区茶屋町の商業地がなんと32.1%アップ。この地点は全国の公示地価で6位の上昇率となっている。ちなみに全国トップは同じ大阪市の中央区心斎橋筋2丁目の商業地で45.1%アップしているが、残念ながら「今後、地価が値上がりしそうな街(駅)ランキング」では心斎橋はトップ10圏外だ。

続いてランキング2位の千里中央では駅隣接地で商業施設とタワーマンションの再開発が進み、北大阪急行の延伸計画もスタートしている。公示地価をみると、駅前広場に面する豊中市新千里東町1丁目の商業地が9.9%の上昇、駅北西に位置する同新千里西町2丁目の住宅地が2.3%の上昇となっている。

開発が進んで注目度がアップしている街がランクイン

このほか、3位の万博記念公園では複合型商業施設EXPOCITYが昨年11月にオープン、6位の塚口では駅前再開発のZUTTOCITYが進行中、7位の神戸三宮では再整備に向けた取り組みが始まるなど、開発が進んで注目度がアップしている街がランクインしている。

公示地価で確認すると、阪急塚口駅近くの尼崎市南塚口2丁目の商業地が1.2%アップ、神戸三宮に近い神戸市中央区三宮町1丁目の商業地が12.9%アップした。万博記念公園は最寄り地点で公示地価の調査が行われておらず、地価の動きは確認できなかった。

こうしてみると、ランキングの上位に上がった街では、実際に地価が軒並みアップしていることが分かる。三大都市圏では住宅地・商業地とも公示地価が平均で上昇しているが、上昇率の平均は住宅地が0.5%、商業地が2.9%なので、ここで紹介した街の多くは平均より高い上昇率だ。

「今後、地価が値上がりしそうな街(駅)ランキング」の調査は、地価の専門家ではない一般の男女にアンケート調査で聞いたものだが、一般の人の地価に対する感覚も、なかなか鋭いものがあるようだ。

●参考
2016年版 みんなが選んだ住みたい街ランキング 関東版(リクルート住まいカンパニー)
2016年版 みんなが選んだ住みたい街ランキング 関西版(リクルート住まいカンパニー)
土地総合情報ライブラリー(国土交通省)

 

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