「3月に離婚が多い」のはいったいなぜなのか

夫婦問題研究家に聞いてみた

離婚にも季節がある?(写真:JIRI/PITA)

夫婦関係が消滅する“離婚”。最新の人口動態統計によると、平成27年の年間推定離婚件数は22万5000組に上ることが分かっています。なかでも、例年離婚数が多いとされているのが3月。平成21年度の「離婚に関する統計」では子どもの有無を問わず、年間を通して3月に一番離婚が多いことが報告されています。なぜ3月なのか? 離婚事情に詳しい夫婦問題研究家の岡野あつこさんに聞きました。

春の新生活に合わせて“離活”をスタート?

当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

岡野さんいわく3月に離婚が多い理由は、心理面が大きく影響していることが考えられるそう。

「まず、『離婚を相手に切り出す時期』として最も多いと考えられるのが年末。これは年内に離婚届けを出し、スッキリした気持ちで新年をスタートさせたいという心理が働くからです。ただし、実際には年末に離婚の意志を伝え、受け入れられたとしても、ほとんどの場合はそこからタイムラグが生じます。というのも、離婚はただ離婚届を出してハイおしまいというわけにはいかず、周囲への報告や準備に時間が必要なもの。そのため、年末に話し合いをスタートさせ、もろもろの決着がつくのがだいたい3月というケースが多いのではないでしょうか」(岡野さん、以下同)

たしかに、離婚となればその後の生活のために引越しや、子どもがいる場合は転校なども必要になります。新年早々は無理でも、4月という新生活がはじまる時期に合わせて、3月を目途に離婚の段取りをすることは自然の成り行きかもしれません。また、ほかにも離婚する月によっては税金の面で損をしてしまうなど、経済的な事情もあるようです。

「例えば夫が働き、妻が専業主婦で夫の扶養に妻が入っている家庭の場合、夫の給与から差し引かれる税金が控除されます。これは、一年ごとの手続きになりますので12月末までが控除の適用内になります。そのため、夫からすると年末まで一緒にいたほうが得になりますので、離婚は年明けにしてほしいというケースもあるようです」

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