アップルショック直撃、部品メーカー総崩れ iPhoneの減速だけではなかった

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雨に見舞われた2015年9月のiPhone6s発売日。今年の新機種は売れるか注目される(撮影:大澤 誠)

「懸念が現実になってしまった」。2015年末、大手電子部品メーカー幹部は米アップルから送られてきたiPhoneの出荷計画に目を通し、ため息をついた。

2015年9月に発売され、計画どおりの生産水準だった「iPhone 6s」。だが、アップルは今年1~3月の出荷台数見通しを、当初計画から3割ほど引き下げた。

部品メーカーで下方修正が多発

原因は販売の伸び悩みだ。10~12月の販売台数(左図)を見ると、大幅増となった2014年の7446万台に対し、2015年は7477万台と横ばいにとどまった。

“アップルショック”の影響は即座に関連企業の下方修正という形で現れた。

1月から2月にかけて、主要な電子部品企業では業績予想の下方修正が続出している(右表)。アルプス電気、ミネベア、日本航空電子工業の決算資料には、「主要スマホ顧客の生産調整の影響を受けた」という文言が並ぶ。向こう3カ月の計画しか出さないジャパンディスプレイも、2016年1~3月期に営業赤字となる見通しを発表した。

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