子世帯のそばに親が引っ越すという「選択肢」
中古住宅をリフォームする手があった!

シニア世代は子どもや孫の様子が気になり、子世代は親の様子が心配。そこでお互いの家族を思いやれる近くに住むという暮らし方が増えている。今回は「第32回住まいのリフォームコンクール」で優秀賞に選ばれた金沢市のお宅を取材。子世帯が親世帯の近くに引越すのではなく、親世帯が近くに中古住宅を購入し、リフォームして暮らすことを選択した。そのいきさつやメリットを伺った。
親世帯が子世帯の近くに住むことになった理由は?
近居というと、子世帯が実家の近くに家を持つケースが多いが、ここで紹介する実例は親世帯が子世帯の近くに住み替えをされたケースだ。そのきっかけは2つある。ひとつは親世帯(Aさん)の自宅が築45年と古く、リフォームが必要な時期に来ていたこと。一方、子世帯(娘夫婦)は子育てをしながら共働き。幼稚園の送り迎えは、車で10分ほどの距離にある実家の両親に手伝ってもらっていた。
そんな状況のなか、Aさん夫妻は地元の建築会社・喜多ハウジングのリフォーム内覧会を見学。どうせリフォームするなら、娘夫婦の近くに中古住宅を購入して、そこをリフォームすることを決断した。まだ築年数の新しい娘夫婦の家に、自分たちが近づくという住み替えだ。費用の面から、土地を購入して新築で家を建てるのではなく、中古住宅を購入してリフォームすることを選んだ。
さっそく、物件探しがスタート。「物件の条件としては、娘さん夫婦の家に近く、かつ娘さんの通勤路の途中にあることでした」と語るのは、物件探しからリフォームまで手掛けた喜多ハウジング。娘さんの職場と家の間なら、孫の世話や、将来自分たちの面倒を見てもらう場合、娘夫婦の負担が軽減すると考えたからだ。