みんな知らない、NISAより断然スゴい制度 とてつもない「税」と「手数料」のメリット
知らないと損する、経済とおかねの話。大手証券会社で、長年、個人の資産運用相談を担当し、接したお客様は3万人以上。さらに「経済や投資の基本テキスト」などのコンテンツを制作し、40万人以上に「経済とおかね」に関する授業を開催してきた大江英樹氏。
新入社員から、ファイナンシャルプランナーといったおかねの専門家に至るまで「これ以上ないくらい、わかりやすい」と評判の内容が、このたび『知らないと損する 経済とおかねの超基本1年生』として書籍化されました。
本連載では、書籍では紹介しきれなかった、人生のここ一番の選択から、日々の買い物まで、あなたが人生で損をしないために知っておくべき「経済とおかね」の超基本の一部をお伝えします。
投資にとって最大の敵はコスト
2014年から少額投資非課税制度(通称NISA)が登場しました。名前の示すとおり、年間一定の金額(今年からは120万円)までであれば、投資をした場合に得られる収益に税金がまったくかからないという制度です。この制度はさまざまな制約はあるものの、基本的にはとても良い制度です。なぜかと言うと、税金がかからないというのは、投資にとっては最高のメリットだからです。
そもそも投資にとって最大の敵はコストです。投資におけるコストとは何かというと、税金と手数料です。なぜなら、投資することで得られるリターン(=儲け)は不確実ですが、コストは確実だからです。コストは一定の割合で決まっていますから、いくら儲けがあってもその分だけ利益は確実に減ります。
手数料は儲かろうが損しようが関係なく取られます。税金の場合は儲かった場合しかかかりませんが、利益の20%が税金として差し引かれます。そんな、投資の最大の敵のひとつである税金が、いくら儲かってもまったくかからないということですから、これはとても良い制度に違いありません。
トピックボードAD
有料会員限定記事
マーケットの人気記事
ログインはこちら