なぜ小屋?無印が「小さな家」に乗り出すワケ

車を買うかわりに小屋が欲しい層も

5日間にわたる展示期間中には、たくさんの来場者が足を運んだそう。客層も年配の夫婦や若いカップル、ファミリー層などさまざまで、なかには具体的な販売日や価格を尋ねる人も。小屋に対する興味関心は、幅広い層に広がりをみせているようです。

それぞれのバリエーションを増やした商品開発を目指す

ちなみに、この3つの小屋のラインナップはどのようにして決められたのでしょうか? 「MUJI HUT」企画責任者で良品計画企画デザイン室長を務める矢野直子さんに聞きました。

「最初にテイストの方向性を特に決めず、3人のデザイナーに自由につくっていただきました。結果、素材もデザインも自然とばらばらになりましたね。『アルミの家』を手掛けたコンスタンチンさんだけには、“10m2以内でつくってください”とお願いしていたのですがやはりテーマは指定せず、自由な発想で手掛けてもらいました。3人ともプロダクトデザイナーなので、内装のディティールやつくり付けの家具やキッチン、壁に設置されたテーブルなど随所に“らしさ”を感じました」(矢野さん、以下同)

今後は商品化して販売することも考えているそう。ちなみに商品化にあたっては、内装のデザインやサイズなどある程度タイプを選べるように進めていくとのことです。

「ミニマルでコンパクト、コストを削減しつつ無印良品ならではの『MUJI HUT(小屋)』を展開していきたいと思っています。お客様によって小屋に求めるものも違うので、現在どんなカスタマイズ要素を追加するべきか、商品化に向けて具体的に内容を詰めている段階です。たとえば、北欧では電気もないような環境で過ごすことが楽しみ方のひとつになっていて、その延長に小屋があります。夜はろうそくに火をつけて暖炉に薪をたいて、日中は森を散策してベリー摘んだりして楽しんでいるようです。その一方で、設備はしっかり整っていてほしいという方もいるので、しっかりタイプ分けしていきたいと思っています」

最近は家の販売や団地のリノベーションなども手掛けている無印良品ですが、なぜいま小屋なのでしょう?

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