なぜマンション駐車場は空くとマズいのか?

車離れは、実は多くの人に影響がある

多くの管理組合では、管理費とともに、駐車場の使用料も重要な収益源となっています。駐車場附置率の高いマンションでは、その使用料収入が管理費の半分程度を占めるケースもあります。

そのため駐車場の稼働率が低下すると、管理組合で日常的に生じる支出(管理会社への委託費、水光熱費、損害保険料、小修繕費など)を賄えなくなる恐れが出てきます。特に機械式駐車場の場合には、その設備の保守点検も実施しているため、その負担ものしかかってきます。

マンション管理組合は、どう対処すればいい?

したがって、駐車場の空き問題を放置すると、管理組合の財政状況悪化 → 必要な管理や修繕が行えない → 区分所有者の負担増、もしくは資産価値の低下を招くといった悪循環に陥るリスクが高まることになります。

そのため、もし駐車場の空き割合が恒常的に2割を超えるようなら改善策を検討する必要があるでしょう。検討の手順としては、以下の方法で進めることをお勧めします。

1)住民アンケートの実施

管理組合として、なぜ空き状況が生まれているのか、今後改善が見込めるのかどうか、現況を調査することが大切です。

そのために、まずは居住者を対象としたアンケートを実施し、ニーズの有無、利用しない理由(機械式による物理的な制限、料金体系や利用区画の割当て等への不平不満など)など、なるべく多くの人からヒアリングするようにしましょう。

2)有効な対策案の検討

アンケートの結果が集計できたら、居住者による利用ニーズが見込める場合と見込めない場合に分けて対策案を検討します。

(A) ニーズが見込めるケース

①料金設定や利用者の制限など、ニーズのミスマッチが原因である場合

周辺相場と比べて料金設定が割高である、あるいはセカンドカーや賃借人の利用者が見込めるのに現在認められていない場合には、管理規約や使用細則の見直しを適宜検討します。

②車両サイズや高さの制限が原因の場合

新型パレットへの入れ替えによって、サイズや高さの制限を緩和することも可能なので、更新時期のタイミングを見極める必要はありますが、リニューアルを実施するのも一案です。

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