武漢にできた新型肺炎「コンテナ病院」の全容 写真で追跡 国際会議場が2日間で大変身

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武漢の「国際コンベンションセンター」が”コンテナ病院”に変貌(撮影:財新記者 丁剛)
約10日間で新型肺炎の専門病院を完成させ、世界を驚かせた武漢。今度は「国際コンベンションセンター」が”コンテナ病院”に変貌した。患者の収容能力は拡大しつつあり、今後は治療に最適な環境を用意できるかが問われる。現地から特報を連発して注目を集める独立系メディア、「財新」取材班の写真で整備の過程を追った。

新型肺炎の発生源である湖北省・武漢。2月3日までの死亡者数は313人で、全国の死者の74%を占めている。患者数も、ほかの都市に比べて圧倒的に多いが、彼らを受け入れる病床がまったく足りていない。

本記事は『財新』の提供記事です

2月3日、武漢市は「国際コンベンションセンター」「洪山体育館」「武漢ホール」の3カ所を臨時の”コンテナ病院”にすると発表した。2日後の5日夜10時から、軽症患者の受け入れを開始した。病床の数は3カ所合計で4400だ。

コンテナ病院は緊急手当てや外科処置、臨床検査などの機能を備える。1800床を備える国際コンベンションセンターでは、2段ベッドも見受けられる。

病院で収容治療し感染拡大を防ぐ

現在の計画ではコンテナ病院全体で1万以上の病床を目指している。狙いは、感染源となる人々を病院で収容治療し、家庭内やコミュニティー内での感染拡大を防ぐことだ。

武漢市共産党委員会の胡立山・副書記は2月5日、体育館や学校などを活用して、コンテナ病院を準備するよう各地区に求めていると述べた。

軽症患者だけでなく、重症患者の受け入れ態勢の整備も急ピッチで進む。建設期間10日ほどで完成した「火神山医院」は約1000床で、3日から感染者を受け入れ始めた。別の地区の「雷神山医院」は1500床規模だ。このほか5カ所の指定病院と合わせて7院体制の確立を目指す。

次ページ以降の写真で工事風景など現地の様子をお届けしよう。

(外部配信先では写真を全部閲覧できない場合があるので、その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

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