全米が震撼した19歳女性「遺体なき殺人」の告白 被害者サラが行方不明のまま、ある男が逮捕

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2016年12月、アメリカのニュージャージー州で19歳の女性・サラが姿を消した。実際の防犯カメラにうつったサラの様子(写真:フジテレビ提供)

殺人事件の捜査において遺体を発見することが大切なのは言うまでもない……遺体から死亡推定時刻が判明し、犯人のDNAが検出されたりすることもある。だが広大なアメリカでは遺体が見つからないまま容疑者を殺人容疑で逮捕するケースが多々ある。

遺体なき殺人事件を立証するには相応の証拠が求められる。去年、ある男が「俺が殺した」と告白する映像をめぐる“遺体なき殺人事件”の裁判が全米の注目を集めた。日曜THEリアル!『世界法廷ミステリー ~暴かれた完全犯罪~』(フジテレビで1月26日(日)20時~放送)では殺害告白映像の真実に迫った。

19歳少女が失踪

2016年ニュージャージー州ネプチューンシティーという田舎町で騒動が起きた。大きな橋の上に1台の車が停車していた。中には誰も乗っていない。いったいなぜ橋の真ん中に車を放置したのか? 橋から身を投げた可能性もあった。車の持ち主はサラ・スターンという19歳のピザ店で働く女性だった。警察はサラの自宅に直行するが応答はない。家には誰もいなかった。

実はサラの母親は3年前にガンで他界しており、この家はサラと建設関係の仕事をしていた父親の2人暮らしだった。父親はこの日、恋人とフロリダに旅行に行っていて、サラが留守番をしていた最中に行方不明となった。

19歳のサラの失踪に人口5000人の小さな街は騒然となり警察やボランティアによる捜索活動がはじまった。聞きつけた父親もフロリダから急きょ戻り捜索に参加するが行方がわからない。川の捜索もはじまったが流れが急でサラを発見することはできなかった。

警察の調べによりサラの失踪直前の足取りが明らかになった。失踪当日の午後2時53分、銀行の防犯カメラにサラの姿が映っていた。彼女はこの銀行の貸金庫に290万円ほどの現金を預けていた。なぜそんな大金を彼女が持っていたのか?

実は半年前、サラは幼なじみの男性リアムと共に母親の遺品整理を行った。すると箱の中からこの290万円を発見。箱には「サラのために」と書かれたメモが入っていた。母親がサラの将来ために40年かけて貯めたお金だったのだ。サラはそれを父親には言わずに銀行の貸金庫に保管していたという。

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