※2015年 ニューヨーク国連本部において、「国連持続可能な開発サミット」において合意された、17の目標と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標(SDGs)」。
グローバル企業のバリューチェーンは、国境を越えて広がっており、コストや税制の観点から、戦略的に最適化を計る必要があり、多くの多国籍企業が、効率性や財務面からのValue Chain Transformationを進めようとしています。しかし、効率化や財務面での最適化だけに目を奪われると、災害やサプライヤーのボイコットによる供給の停止、環境または社会インシデントによるブランドの毀損、気候変動や人権に関する新しい規制などの長期的なリスクを見逃してしまうかもしれません。また、既存のビジネスの消滅すら考慮に入れなくてはいけないほど、激変する環境の中で、コスト削減や効率化だけで、本当に企業は長期的に生き残れるのでしょうか?
本セミナーでは、長期的・包括的視点をもってValue Chain全体をTransformすることで、サステナブルな成長を維持し続けようとしている先進事例を取り上げます。彼らは、サステナビリティを考慮することで、リスクを軽減するだけでなく、それ以上に、強力なブランド、顧客ロイヤリティ、従業員満足度を創造することで、企業価値を高めることへ繋げようとしています。更に、これらの企業は、技術革新によって、持続可能性とコストがトレードオフであるという従来の認識を覆し、持続可能なビジネスを安価に、スケールをもって拡大していこうとしています。これらの事例を通じて、CSRやフィランソロフィーではなく、ビジネスとしてサステナビリティを追求する、企業のしたたかな計算が見て取れるはずです。
他方で、このようなSustainable Value Chain Transformationは、SDGsに代表される世界の環境や社会を巡る動きともシンクロするものです。真に長期的にRobustでResilientなバリューチェーンを築き、企業のサステナビリティを確保しようとすれば、それは、必然的に、社会や環境のサステナビリティとも連動していくでしょう。すなわち、SDGsはビジネスにとっても正しい方向性を示す指針となりえるといえます。
多くの日本企業が未だに、SDGsや環境・社会のサステナビリティをCSRや慈善事業の一環として考えており、サステナビリティと長期的成長・価値創造、イノベーションとの関連性を見出せておりません。本セミナーはオランダの最新事例を通じて、SDGs/サステナビリティと経営戦略の間に横たわるMissing linksを橋渡しする一助になることを目指します。
日時 | 9月28日(木)13:00~16:30(12:20 受付開始) |
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会場 | 虎ノ門ヒルズフォーラム ホールB 東京都港区虎ノ門1-23(地図) |
定員 | 300名 |
参加費 | 無料(事前登録制) |
対象 |
企業経営層および、経営企画部門、財務部門、コンプライアンス部門、国際部門、調達部門、生産部門の部門長、および投資銀行、国際機関など |
Director Sustainable Economic Development and Ambassador Private Sector & Development Cooperation
Ministry of Foreign Affairs of the Netherlands
H.E. Hans Docter 氏
14:40-14:55 コーヒーブレイク
ING Bank N.V 東京支店
在日代表、マネージングダイレクター営業本部長
星谷 哲男 氏
株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン
代表取締役社長
フィリップス・レスピロニクス合同会社
職務執行者社長
堤 浩幸 氏
Royal DSM
サステナビリティ部門 ヴァイス・プレジデント
Jeff Turner 氏
東洋経済新報社 コミュニケーション事業部
03-3246-5599
(土日・祝日を除く 10:00~18:00)