AD

アイデアを持っている人が
新しいビジネスを実現できる時代に

 NTTデータ 執行役員 第四金融事業本部長の三宅信一郎氏は、「ITの歴史を振り返ると、メインフレームからPCへ、さらにインターネットの登場からAI、IoTへと発展。昨今のITは、極めて専門性の高い人でなければ作れなかったコンピュータシステムがより一般化してきたと思います。そのためアイデアを持っている人が、コンピュータを使ってそれを実現することが容易にできる時代になりました。背景には、『Exponential Growth』(指数関数的な急激な成長)と呼べるコンピュータの進化があります」と話す。

「コンピュータの進化により企業にとっては、これらをどう活用するかがビジネスの成否を決めると言えます。意思決定を誤ると、他社との競争に負けてしまうことになりかねません。その点で現在は大切な局面だと考えられます」と三宅氏は指摘する。

SoRとSoEを
シームレスに連携することが重要

NTTデータ
執行役員 第四金融事業本部長

三宅 信一郎

 三宅氏が指摘するように、かつては資金力のある大手企業と中堅・中小企業とでは、IT基盤への投資に大きな差があった。しかし最近ではクラウドサービスの普及などもあり、その制約も小さくなっている。

「ITは大きく、『SoE(System of Engagement:顧客などとの関係を築くシステム/攻めのIT)』と『SoR(System of Record:記録するシステム/守りのIT)』に分けることができます。SoEは、AI、IoT、SNS、フィンテックなどのテクノロジーを活用して新しいビジネスを創出し、新たな付加価値を生み出すことが期待されます。一方でSoRは企業の基幹システムを支える信頼性や堅牢性、確実性が求められます」

 社会にイノベーションを起こし生き残る企業になるためには、SoEへの取り組みが必須になるだろう。「ただし」と三宅氏は加える。

「注目されている仮想通貨なども、堅牢な基盤があって初めて成り立つサービスです。その点では、SoEかSoRという二者択一ではなく、両者をシームレスに連携することが重要なのです」

 たとえば、最近人気が高い家計簿アプリはフィンテック企業のサービスとインターネットバンキングをAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)技術で接続。これにより、ユーザーはアプリ上で、銀行などの取引データを自動取得できる。

 APIを利用することで、銀行などの金融機関は本人認証やインターネットとの接続などについて、高い安全性を維持しながら利便性の高いサービスを提供できる。一方、フィンテック企業は各金融機関の仕様に合わせた個別開発の負担を軽減し、高いセキュリティでデータ連携が可能になった。

誰でも挑戦できる時代だからこそ
勝負を分ける「アジリティ」が重要

 NTTデータは日本の金融インフラの構築を担ってきた実績で知られる。国内銀行の勘定系ビジネスでは圧倒的なシェアを誇る等、NTTデータのサービスは、多くの銀行、カード会社、企業に30年以上利用され続けている。

「その一方で実は、当社は、新しい潮流を後押しする取り組みも積極的に進めています」と三宅氏は話す。フィンテックベンチャーとのコラボレーションによる新たな金融サービスの開発も支援しているという。

 同社自身の取り組みから、未来に存在感を発揮する企業になるための要諦について、三宅氏は次のように話す。「新たなサービスの創出などは時間が勝負を分けます。アジリティをより高めていくにはトライ&エラーで進めていくことが、競合企業に先んじるポイントになるでしょう」

 ビジネスの勝敗を分ける「アジリティ(変化に対応する敏捷性)」を高める方法として、3つのポイントがあるという。1つ目は基盤。アジリティを高めるやり方としてクラウドの活用などが考えられる。2つ目はソフトウエア。こちらはAPIの導入でアジリティの向上を図れる。そして3つ目は特に今後重要といえるデータ。従来データモデリングしてデータ活用していた専門的なやり方は今の時代に合わず、企業にあったアジリティの高いものを導入していくことが必要だ。

競合に負けない「Agility(アジリティ)」を高める3つのポイント

「もっと便利に」「もっと楽しく」を
実現するプラットフォームを目指す

 特に金融領域でデジタルトランスフォーメーションが進んでいるが、どんな新しい未来が待っているのか。

「以前は銀行に行くとハンコを求められましたが、今ではハンコなしやサインの登録だけの銀行が増えてきました。しかし、さらにデジタルトランスフォーメーションが進めばより革新的なことが起こるでしょう。たとえば、ただ店舗に行くだけで生体認証で顧客を特定し、サインやハンコ、そして書類などを書かなくても口座の開設ができる。また、ビッグデータから顧客のライフイベントを特定し、投資や住宅ローンなどその人にあった接客を行えるといったことが近い将来実現できるかもしれません」

 こうしたビッグデータを活用してより便利なサービスが展開していく未来を実現するにはAIは欠かせない存在だと言える。しかし、一方でAIやRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)がホワイトカラーを不要にするとも言われる。「私はそうは思いません。むしろルーティン業務から開放され、より価値を生み出す仕事に注力できるようになります。『こんなものがあれば便利だ』『こんなことができれば楽しい』といったアイデアをどんどん形にできる企業は強いですね。そんなアイデアを持つ人や規模を問わず企業を支援するプラットフォームを、当社が提供したいと考えています」

 そう三宅氏が語るように、NTTデータは、ITを活用した新たなサービス創出に意欲ある企業にとっては頼もしい存在だろう。むろん、リソースに限りがある企業も、先進的なIT活用をしている企業と同等のサービスを短期間で享受できるようになるわけだ。

お問い合わせ

NTTデータのオウンドメディア
「REAL INTELLIGENCE with Agility」

サイトはこちら

その他、お問い合わせについてはから

このエントリーをはてなブックマークに追加