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天彩星
31万円(税抜)

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2000年の誕生以来「時を愉しむ」をテーマに、そして“宙空の美”をデザインコンセプトとして腕元を演出してきた「カンパノラ」。その独創性は、もはや理論を積み上げるのではなく、感性で理解するべきモデルとなっている。「天彩星(あまいろほし)」に「天満星(あまみつほし)」という二つのモデルを見て、着けて、ぜひともその世界観を感じていただきたい。

両モデルの12時位置におかれた日付表示のサークルは、電気鋳造によって輝きあるパターンをつくり出して太陽を、その下に配置された漆黒のサブダイヤルは、宇宙船の窓から見た宇宙空間を表現しているという。この宇宙の闇とキラキラとした星の大河を、「天彩星」では日本の伝統工芸に用いる装飾技法の一つ”螺鈿(らでん)細工”によって描いている。螺鈿細工とは貝殻の真珠層を切り出して、その上に漆を塗り重ねて付着させることで、光の当たり方によってさまざまな表情をたのしむことができる技法である。

一方、「天満星」では、それを” 蒔絵(まきえ)”で描いている。蒔絵とは、表面に漆で絵や文様、文字などを描き、それが乾かないうちに金や銀などの金属粉を「蒔く」ことで器面に定着させるもので、日本のみならず欧州の高級時計ブランドが採用するほど、注目されている技法である。

モデルカット

スーツ9万8000円、シャツ1万5000円/ともにデザインワークス、タイ1万4000円、チーフ7800円/ともにアトリエ エフ アンド ビー(すべてデザインワークス ドゥ・コート銀座店 Tel:03-3562-8277)、メガネ3万3000円/オリバーピープルズ(オリバーピープルズ 東京ギャラリー Tel:03-5485-2361)

こうした日本の美しい伝統技術をまとったダイヤルには気品があり、腕時計の格調、さらには着ける人の美意識までも高めてくれる。いまの日本には、長年使用できる本物が少なくなった。使い捨てのものが多く、そして、商品も画一化されつつある。美意識の欠如が、こうした事態を招いたのではなかろうか。

歴史を振り返れば、かつての日本人は美意識が高かった。たとえば織田信長は、茶道具や日本刀など芸術品のコレクターだったという。さらに日本のみならず、中国や西洋の調度品、衣類などを積極的に取り入れるなど、美しいものを受け入れる素養があった。傑出した人物で常人とは違うが、約500年前、まだ着物に草履の時代にそういった判断が下せる、美意識の高い指導者がいたことに間違いはない。

江戸時代になってからも、元禄文化が多くの芸術をつくり出している。日本の装飾画の様式を完成させた尾形光琳や、浮世絵の祖とも呼ばれる菱川師宣がこの時代に現れている。歌舞伎、狂言、人形浄瑠璃もこのときに整えられたと言われている。現在、こうした浮世絵や和箪笥などが欧米で人気を博し、逆に日本から独自の芸術が消えていくという現象も起こっている。古くから日本に根付く伝統技術や粋に鈍感になることなく、その美しさに気づくことのできる感性や美意識をいまこそ鍛えなければならないと感じはしないだろうか。

天満星
28万円(税抜)

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モデルカット

スーツ13万円/ソブリン(ザ ソブリンハウス Tel:03-6212-2150)、シャツ1万3000円、チーフ3800円/ともにユナイテッドアローズ、タイ1万3000円/フィオリオ(すべてユナイテッドアローズ 銀座店 Tel:03-3562-7798)

戦後70年を経過し、いまビジネスの世界は転換期にあるという。一時もてはやされたビジネススクールにおけるMBA教育は時代遅れなのだと。代わって台頭してきたのが、アートスクールや美術系大学におけるエグゼクティブトレーニングである。いまや多くのグローバル企業が幹部を送り込みはじめているようだ。

つまり現代のビジネスパーソンは、これまでの論理的スキルに加えて、直感的、感性的なスキルの獲得が急務ということである。それは複雑化する今日では、単なる教養だけでは太刀打ちできないということ。これからは感性を鍛えて美意識を高めることこそが、ビジネスにおいてもアドバンテージを得る時代となるようだ。ただ、日本企業においては、まだまだそこまでの意識はほとんどないらしい。学生時代、受験に追われた日本のエリートは、世界に比べ美意識が低いとも言われている。

だとしたら、身近なものから始めればいい。この「カンパノラ」は、腕元のアート。感性をくすぐられる腕時計である。もちろん、このダイヤルには、時、分に加え、日付、曜日、月、月齢がしっかりと示されており、機能的にも優れたものとなっている。シチズンが誇る光発電技術「エコ・ドライブ」も搭載されているが、フレキシブルソーラーを採用することで、ダイヤルの素材や透過性に制限なく立体的で美しいダイヤル表現を可能にした。この「カンパノラ」は、それらを当然のこととして、何より美しさを感じてもらいたい腕時計なのである。「カンパノラ」は、日本の美やアーティスティックな要素が詰まった腕時計。ある意味芸術でもある。このモデルを選ぶ人は美意識が高く、感覚的であるかもしれない。ただ、語れる要素がたくさんあることも心に留めておいてもらいたい。

商品カット

エコ・ドライブ(フル充電時、約6カ月)、ムーンフェイズ機能、カレンダー機能を搭載。クォーツ、SSケース、43.5㎜径(設計値)

天満星(あまみつほし)
BU0020-03A
28万円(税抜)

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深緋(こきあけ)
BU0020-03B
28万円(税抜)

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紺瑠璃(こんるり)
BU0020-54A
31万円(税抜)

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天彩星(あまいろほし)
BU0020-62A
31万円(税抜)

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