センスは、仕事の結果などから自然とあふれ出てくるものではある。しかし、他者との競争が激しい現代において、わかってもらえるまで待つなんて悠長なことは言っていられない。自身のセンスやスタイルを伝えるには、やはり身なりが生きてくる。特に種類が豊富な腕時計は、自分が何者であるかを証明するのに大いに役立つツールだ。

　モノに対して強いこだわりを持ち、人とは違ったセンスを演出したいのなら、ハミルトンの「ジャズマスター オープンハート」も俎上に載ってくるだろう。なにしろ、他では見たことのない大胆なカットアウトが施されているからだ。モデル名にもなったオープンハートとは、文字盤の一部をくり抜くことでムーブメントの一部を露出させた仕様のこと。一般的には、丸い小窓で表現されることが多いが、スイスの精緻な技術とクリエイティビティを背景に、本モデルでは独特なカットアウトを実現している。12時位置からは1秒に6回転するテンプの動きを楽しめ、中央や7時位置からは針を正確に動かすためのギアを眺められる。ゴールドに彩られたパーツや人工ルビーの輝きには宝飾品のような存在感があり、見る人を魅了する。

　洗練されたセンスや独創性。文字盤を取り払ったオープンハートのように、外の世界へと披露していけるはずだ。