「世界に誇る靴づくり」を目指し、ユニオン製靴(現世界長ユニオン)が設立されたのは今から半世紀以上前の1952年。本場イタリアの職人技をいち早く取り入れ、日本のきめ細やかな技術によって進化させた同社の製品は海外でも評価が高く、イタリアのトリノで開催された国際芸術皮革製品コンテストでは日本初となるオスカー賞を1972年から3年連続で受賞している。ユニオンインペリアルはその際に用いられたブランド名であり、いわば同社の「世界に誇る靴づくり」を象徴する名前。そんな権威あるブランドが2008年にリバイバルを遂げたのが現行のユニオンインペリアルだ。昔ながらの手作業によって生み出された一足一足はデザイン性と履き心地を兼ね備え、最高の「靴体験」をユーザーに提供し続けている。
ハンドソーンならではの柔らかい履き心地を実現し、返りも良い。一度履けばその感覚に驚くだろう。Premiumラインではアッパーはアノネイ社※3の皮革を使用。
※3 アノネイ社:フランスの高級皮革メーカー。紳士靴向けのボックスカーフなど、最高品質の皮革を生産することで有名。
ユニオンインペリアルの特徴は何といっても「ハンドソーン・ウェルテッド製法」が用いられていること。職人の手作業によってウェルト(押縁)を縫い付けるため非常に手間がかかる一方、履き心地の良さと高い耐久性を実現することができる。
例えばハンドソーン・ウェルテッド製法ではリブと呼ばれる芯を使用せず、ウェルトを中底に直接縫いつける。こうすることで底の返りが良くなり、履き心地がとても軽く感じられるようになる。またアッパー(甲革)、ライニング、ウェルトを中底にしっかり縫いつけるため耐久性にも優れ、修理も簡単だ。
こうした手作業によって作られた上質な靴をビジネスマンにも手の届く価格で提供しているのはユニオンインペリアルだけ。ぜひ実際に手にとってその履き心地を体感して欲しい。
ハンドソーン・ウェルテッド製法の良さを完成させる、もうひとつ要素がある。それはLAST(木型)だ。日本人の足型を長年研究してきた世界長ユニオンでは、独自のデータを元に木型を作成し、海外メーカーには真似のできない木型を作っている。製法としての履き心地の追求にとどまらず、人の足のなめらかな曲線へのこだわりだ。ハンドソーン・ウェルテッド製法では文字通りウェルトを手で締め上げることによってこの木型のラインが再現され、見た目も美しく、日本人の足に合ったスタイルの靴が生まれてくるのだ。