「朝」の関西大手私鉄、一番速い列車はどれだ 関東編に続き特別料金不要の列車を比較

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関西私鉄でも有数の速さを誇る阪急神戸線の特急(写真:ゴスペル / PIXTA)

大手私鉄はほとんどの路線で優等列車を走らせている。ただし、特急、急行、快速、快速特急などという名称はあくまで各社の任意によって付けられているので、乗り慣れていないと果たしてどれが最も早く目的地に着くかかがわからない。

そこで、表定速度(駅での停車時間を含めた平均の速度)で各線の種別を比較し、ランキングを作ってみたら……と考えたのが、以前公開した「『朝』の首都圏大手私鉄、一番速い列車は何か」という記事だ。このとき調べたのは東武、西武、京成、東急など関東一円の私鉄のみだったため、今回は「私鉄王国」ともいわれる、関西の大手私鉄を調査してみた。

どの列車・路線が一番早く目的地に着く?

各種の優等列車は、都合良くすべての時間帯に走っているわけではない。通勤快速などは朝夕のラッシュ時にしか運行していないのが一般的だし、逆に休日のみの列車も存在する。そこで平日の朝に限定し、都心部への上り列車について「どの列車が目的地にどれだけ早くたどり着けるのか」を比べてみた。目的地に早く着く急行・快速の走る路線を利用すれば、当然のことながら通勤時間は短縮されるからだ。

今回の関西編も関東と同様、以下のルールの下に調査した。対象は各社とも「特別料金不要の優等列車」。時間帯については7時30分~9時30分までに都市部の終点駅に着く列車。区間は特別料金不要の優等列車すべてが停車する駅のうち、都市部より最も離れた駅を起点とする。

それでは検証していこう。紹介する順番は、日本民営鉄道協会や国土交通省の資料などで見られる順に従った。近鉄・南海・京阪・阪神・阪急の順である。

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