初公開、ジャパネット髙田明の「伝え方」7極意 引退までの1年間、社員に教え続けたこと

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長年にわたり「テレビショッピング」で数々の商品を紹介してきた髙田明氏の「伝える極意」を、一挙に公開します(撮影:尾形文繁)
日本一有名な通販会社、ジャパネットたかたの創業者、髙田明氏は、2016年1月にテレビショッピングからは「引退」した。スタジオ引退までの1年間、「ジャパネットたかたは、どうしてお客さまに『伝わる』番組を作ることができたのか」、その理由を社内のスタッフに伝えてきた。
自身の経験や考え、行動の指針など、社員に伝えてきたことのエッセンスをまとめた初の自著、『伝えることから始めよう』を上梓した髙田氏が、伝わるコミュニケーションの「7つの極意」を伝授する。

 

『伝えることから始めよう』(上の書影をクリックすると、アマゾンのページにジャンプします)

皆さん、お久しぶりです。ジャパネットたかたの髙田明です。テレビショッピングからは「引退」し、お茶の間に登場する機会はめっきり減りましたが、講演などに呼んでいただくことも多く、元気に全国あちこちへおじゃましています。

ジャパネットの社員たちに向けて、また講演などでもお話ししていることですが、コミュニケーションで最も大事なことは、「伝えること」ではなく「伝わること」だと思います。

ビジネスの世界だけでなく、政治や外交、教育、医療など、世の中のさまざまな場面で、伝わっていないことで問題が生じたり、対立が起こったりしているのではないでしょうか。

伝わるコミュニケーションの私なりのノウハウは、多少なりとも、世の中で起こっている問題を解決するヒントになるかもしれない。そんな想いで、ここでは、ビジネスパーソンの皆さんにも実践していただきやすいと思われるノウハウ、「極意」を、次の7つに絞ってご紹介します

極意その1:起承転結の順序は変えてもいい
極意その2:わずかな「間」を意図的に作る
極意その3:伝えたいことを絞る――最初の1分間が勝負
極意その4:目で伝える。身体で伝える
極意その5:伝える相手を意識する
極意その6:わかりやすく伝える
極意その7:面白く伝える
次ページ最初に意識すべきことは何か?
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